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神聖かまってちゃんと『進撃の巨人』に共通する世界観は? ED曲「夕暮れの鳥」の相性を読む

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 アニメ『進撃の巨人』Season2(東京MXほか)でエンディングを飾る、神聖かまってちゃんの新曲「夕暮れの鳥」。放送開始までこのタイアップ情報は明かされていなかったため、エンディングのクレジットを見て、まさかのコラボレーションに驚いた視聴者も多かったのではないだろうか。

 5月24日には、この「夕暮れの鳥」を含む4曲入りのダブルAサイドシングルを発売する神聖かまってちゃんだが、実は、他の収録曲も『進撃の巨人』との関連性が非常に高いラインナップとなっている。

 『進撃の巨人』原作者の諫山創は、かねてから神聖かまってちゃんのファンで、自身のブログなどでもたびたび“かまってちゃん愛”について言及していた。今回のEDタイアップは、そんな諫山の強い希望で実現したという。

 イントロから、不安感を煽られるようなシンセサイザーが印象的な「夕暮れの鳥」。ともすれば不協和音にも聞こえるような危ういバランスのアンサンブルは、『進撃の巨人』が持つ不穏な世界観に非常にマッチしている。また、異国感を演出するために、神聖かまってちゃん史上初となる全編英語詞ともなっている。(参考:音楽ナタリー「の子と諌山創の「弱い人対談」」)壁の中で生きるエレンたちを、“かごの中で歌う鳥”にたとえた歌詞。それほど難しい表現も用いられていないためか、民謡のような調子で懐かしさやあたたかさも感じられる仕上がりだ。

 諌山は、『進撃の巨人』がアニメ化する以前から楽曲に具体的なイメージを抱いていたそうで、今回のEDテーマ制作にも当初から携わっていたという。神聖かまってちゃんの過去曲「コンクリートの向こう側へ」を例に挙げつつ、「かまってちゃんらしい“ホーリー感”で『風の谷のナウシカ』のオープニングテーマを作るとしたら」とイメージを注文したそうだ。つまり、シングルのM4「コンクリートの向こう側へ(2017最新リマスター)」は、「夕暮れの鳥」の前身的存在。さらに、M2「光の言葉」も、同じくED候補として作られた楽曲だという。要するに、今回のシングルは、「夕暮れの鳥」以外の収録曲も『進撃の巨人』との関連性が非常に強いのだ。

 再録となったM3「男はロマンだぜ!たけだ君っ(2017新録音ver.)」についても、諫山は2013年のブログで「(『進撃』にキャラソンをつけるとすれば)これは完全にエレンの歌だなと思う」と書いている。「作中で思わずパクr・・・いやオマージュしたくなるようなパンチライン」と、歌詞も絶賛しており、この曲を聴きながらペンを握ることもあったそうだ。ほかにも、「ベルトルトのキャラソンは『死にたい季節』」、「ハンジのキャラソンは『自分らしく』」とも綴っていた諫山。そうした発言からかまってちゃん愛がひしひしと伝わるのはもちろんのこと、神聖かまってちゃんの存在が『進撃の巨人』という作品自体にも大きな影響を及ぼしていたこともうかがえる。(参考:諫山創 公式ブログ

 諫山が神聖かまってちゃんへの思い入れが強いのと同じように、の子も『進撃の巨人』や諫山に対して、シンパシーを抱いているという。そもそも、の子と諫山はそれぞれ1985年と86年生まれで同世代。インターネットの台頭を肌で感じるといった共通体験も多かったほか、「弱さ」を心に秘めている点でも似ているのではと語っている。

 確かに、両者が取り扱うテーマは一見大衆的なものではない。動画配信やライブで過激なパフォーマンスを繰り広げる神聖かまってちゃんと、「食人」というグロテスクな題材を取り扱う諫山。過激ではあるものの、そうした表現はどちらかといえばマイノリティ的な立ち位置からの発信であり、ともすれば世間から嫌悪の眼差しを向けられかねない。そのため、今でこそ爆発的ヒットを遂げた両者だが、デビュー当初はごく一部のカルト的ファンに支えられていた印象もある。

      

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