MIYAVI × 三浦大知のパフォーマンスに大興奮! 『FNS歌謡祭 第2夜』で繰り広げた孤高のステージ
アーティスト同士のコラボレーションが見どころの一つである『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。昨日12月14日に放送された『第2夜』でも、ピコ太郎×アイドル100名や、AKB48×ももいろクローバーなど、様々なコラボレーションが見られた。どのコラボレーションも素晴らしいものだったが、MIYAVIと三浦大知がコラボした「Cry&Fight」は他と一線を画していた。彼らは過去にも2013年8月1日に開催の『QUINCY JONES The 80th Celebration Live in JAPAN』、2015年8月26、27日に開催の『908 FESTIVAL in OSAKA』で共演しているが、地上波番組でパフォーマンスを見せるのはこれが初めてだった。
「Cry&Fight」は生放送にも関わらず三浦のアカペラで始まると、そこに轟々とMIYAVIのギターの音色が加わっていく。MIYAVIがその直前にダンスユニット・AyaBambiとともに披露した「Fire Bird」で見せたクールな演奏とは異なる、美しくも激しいギターサウンドに息を飲んだ。三浦の歌に合わせ、踊るようにギターをかき鳴らすMIYAVI。MIYAVIのギターに乗せ、エモーショナルに歌い上げていく三浦。2人が向かい合う姿はあまりにも美しかった。間奏部分では向き合いながら挑発しあうかのように三浦が激しくターンし、余裕の笑顔を見せる。MIYAVIも三浦を見つめ、エキサイティングなその音色を響かせていく。ダンサーに囲まれギターを弾くMIYAVIはまさに“侍ギタリスト”だった。最後には2人が背中合わせになり、カメラに向かってポーズを決めていた。その姿にはこれだけ熱量の高いパフォーマンスを終えた後にも、まだまだやってやるぞ、というギラギラした闘志が見えた気がした。
本日12月15日の『めざましテレビ』(フジテレビ)でMIYAVIが、「歌とギターとダンスをクロスオーバーして、見ている人に興奮を与えてナンボだと思う」と語っていたが、その意向は画面を通してしっかりと伝わった。何より、生放送でこの取り組みを行なった心意気に拍手したい。生だからこそ2人のビリビリとした緊張を感じ、興奮できたのだ。過去に当サイトのコラムにもあったが、三浦のダンスは本当に「地上から数センチ浮いている」ようだった。(参考:三浦大知の真髄はダンスにあり! 「(RE)PLAY」MVから中毒性あるパフォーマンスを検証)。その上で彼のダンスにはきちんと人間味があるし、色気も感じる。そこにMIYAVIの美しいサウンドが加われば躍動感ある孤高のステージが出来上がる。画面を挟んでここまで興奮をしてしまったのだから、生で見たらそれどころではすまないだろう。どうかまた、彼らのコラボレーションを見られる機会があることを祈りたい。
(文=村上夏菜)