『究極バトル“ゼウス”』、ジャニーズ軍の魅力を徹底解剖! グループ越えた“絆”も見えた一夜

Hey! Say! JUMPはHey! Wa! JUMP

 芸能界の秩序を無視した芸人とアイドルのガチンコ勝負だが、やはりギスギスしている雰囲気だけではみていられない。その中で、ほっこりと視聴者の心を温かくしてくれたのがHey! Say! JUMPのメンバーたち。知念侑李は、FUJIWARA藤本敏史からの熱烈なラブコールにまさにアイドルとして完璧な対応を見せ、さらに藤本を夢中にさせていた。有岡大貴は見事に割れた腹筋を披露したかと思えば、実はそのラインはメイクでつくられたニセモノ、というバラエティ要素を仕込んできた。伊野尾慧もプレッシャーのかかるアーチェリー前に「ブローをし直してきた」とあっけらかんと話し、そんなメンバーを薮宏太が持ち前のフニャフニャ笑顔で見守る平和さ。苦いお茶を飲むと、自然と動きがシンクロするなどJUMPならではのほのぼのとした雰囲気で番組にメリハリをつけた。

オーラが変わってきた!? ジャニーズWEST

 ジャニーズWESTからは重岡大毅、藤井流星、中間淳太、小瀧望が参加。いずれも、近年の活躍がめざましく、明らかに前回までよりもメンバーに自信がみなぎっているようだった。プレッシャーのかかるアーチェリーでは、小瀧が高得点をマークしつつも、「もっと上の得点を目指せたはず」という自分の厳しい姿勢も覗かせ、それに続くように中間も運動神経はないけれど頭脳は任せろと大活躍。重岡も「ジャニーズなめたらあかんでぇ」と、会場を活気づかせ、藤井も櫻井から信頼され大事な場面を任されていた。まさにグループとしても個人としても勢いを感じるジャニーズWESTに、次回以降も期待したい。

チームを牽引するはやっぱりこの人! リーダー櫻井翔

 やはり『ゼウス』がおもしろいのは、嵐の櫻井翔の存在があってこそ。後輩が健闘するたびに「ありがとう」という感謝の言葉を添える姿勢に、実るほど頭をたれる稲穂ということわざがピッタリな人格者であることがうかがえる。先にも述べたように、ゼウスポンでは藤ヶ谷のバックダンサーのときの思い出、上田にはKAT-TUNライブのときの感想を告げ、ふたりの胸を熱くさせていた。櫻井の人柄があってこそのジャニーズ軍の結束力だろう。

 ジャニーズ軍が勝利したことにより、『ゼウス』の続編が期待される。次回は、個人の輝きはもちろんだが、グループとしてのチームワークや、今回のゼウスポンのように先輩後輩でタッグを組むバトルもさらに見てみたいものだ。また、松島のように好きな先輩が出ているときの表情も考慮して、応援席もカメラで映してもらえると、なおうれしい。さらに言えば、敗北チームの罰ゲームより、勝利チームのご褒美タイムが見られないものか。ならばいっそ、有岡が腹筋をメイクした舞台裏などにもカメラが潜入できないのだろうか……と、要望をあげたらキリがない。それくらい見どころが満載すぎて、一度では味わいきれないのが『ゼウス』の魅力。次回が、今から楽しみだ。

(文=佐藤結衣)

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