友川カズキが語る、音楽とリスナーの関係「こっちも表現者だけどね、聴く方も表現者だ」

友川カズキが考える音楽とリスナーの関係

ちあきさんは凄い。生で歌を聴くとびっくりしちゃうよ。

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ーーちあきなおみさんが歌った「夜へ急ぐ人」は、友川さんがつくられた楽曲です。そのいきさつについても聞かせてください。

友川:昔『11PM』っていうテレビの深夜番組があって、あれに俺何回も出てるのよ。酒飲みながらの番組だからベロンベロンで「生きてるって言ってみろ」を歌ったの。そしたら、ちあきさんがたまたまその番組を見てたらしくて。それで「ああ、この人に曲をつくって欲しい」って思ってくれたみたいで、放送が終わって東京に帰ってきたらすぐ電話が来て。事務所に行ったら郷鍈治さんがいて、ちあきさんに曲をつくって欲しいと。それで決まったのよ。

ーーあの曲は、ちあきさんのために書き下ろしたものなんですね。

友川:もちろん。それで、ステージだけは一回観させて欲しいと。ちあきさんのことは知ってるけど、生のステージを観たいって言ってライブに行ってね。そこでちあきさんがジャニス・ジョプリンを歌ってて、歌がメチャクチャ上手いのよ。号泣しながら歌ってるのを観て「こりゃ、もうすぐにつくれる」と思って「夜へ急ぐ人」をつくったの。

ーーちあきさんは「夜へ急ぐ人」を紅白でも歌いましたよね。俺はそのちあきさんの紅白をリアルタイムで観てないんですけど、子どもの頃に観てた人で、「親が紅白を観ててテレビを消すのを初めて見た」と言っていた人がいました。

友川:それいい話だね。

ーーあとで観たらとんでもないじゃないですか。

友川:とんでもないし、司会者が台本にないこと喋っちゃって。

ーー「気持ち悪い歌ですねぇ」ってやつですよね(笑)。最高の褒め言葉です。

友川:最高ですよ。私は本当に感動しましたよ。大晦日に紅白で「気持ち悪い」って司会者は言っちゃいけないよね(笑)。

ーーそれぐらい衝撃的だったんでしょうね。

友川:あの狂気ね。LPも出したんだよ。片面が河島英五で、俺が片面。7曲か8曲つくってるから。それでシングルも2枚出してる。でも、全然売れなかった。

ーーちあきなおみさんの存在は、やっぱり凄かったですか?

友川:凄い。生で歌を聴くとびっくりしちゃうよ。

ーー今でもちあきなおみさんの作品が欲しいっていう人が、俺より下の世代でもいます。

友川:静かな人でね、おとなしくて優しい。私はいつも郷鍈治さんと話してたんだけど、ちあきさんは横にいて酒をつくってくれたりとかそういう感じ。

ーー「夜へ急ぐ人」は、志村けんさんの「志村けんのオレがナニしたのヨ?」(フジテレビ系)のコントでも使われてましたよね。

友川:そうそう。それをナインティナインの岡村隆史さんがネットで観て、それで俺にたどり着いたわけよ。逆に「この歌をつくったのはどういう人だ?」ってことで俺の歌をかけてたという。

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