サイコ・ル・シェイムのライブはなぜ面白い? 衣装、ダンス、演劇で表現した“3つの世界”

サイコ・ル・シェイムのライブはなぜ面白い?

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 アンコールでは、15名のサイコ・ル・シェイムたちへ「クロノスがもたらす幸福は、ファンとの時間こそである」と語られる。

 「これからも一緒に生きていこうぜ!」とDAISHI。そして復活のシングル曲「あきらめないDAYS」が披露された。

 「若いときは目の前のライブよりも、夢や目標に前のめりになりすぎていたところもあるかもしれない。復活して、ツアー一瞬一瞬を大切に楽しめました」とDAISHI。拍手で迎えるファン。これからも一緒に生きていきましょう、その上で、彼らがずっと目標に掲げているあの場所=武道館にむかって頑張っていきたいと語った。

 その言葉にファンが応えるように「REMEMBARANCE」のサビで巻き起こるシンガロング、そして彼らを祝福するように舞い散る銀テープ。

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Lida(Gt)

 最後の最後にメンバーが一言ずつコメントし、

「我々サイコ・ル・シェイムは武道館という目標がございます。(武道館のときは)皆が1人5人連れてきてください(笑)。これからもついてきてください!」(Lida)

「今日も皆さんありがとうございました。愛してるよ」(DAISHI)

「本当にあっという間の楽しいツアーでした。色んな場所回ったんですけど、今日も2曲目くらいで寂しくなってきたんですけど(笑)、これからもいろんな活動をしていきますんで、皆色々事情があると思いますけど、今日来てくれた人が誰一人欠けること無く集まれる場所が武道館なんだと思います」(YURAサマ)

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YURAサマ(Dance&Vo,Dr)

「一本一本どこも楽しかったです。地方でも”武道館”と言いまくってましたけど、武道館の道はどんな困難でも楽しめるパワーを皆からもらいました」(AYA)

「サイコ・ル・シェイム、ちょうど10年前に一度は活動を止めました。あの時は悲しくて皆の顔をじっくり見ることが出来ませんでした。でも、今日は5人揃って皆笑顔だったと思います。新しいサイコ・ル・シェイムの思い出ができました」(seek)

 ド派手な衣装に身を包んでいるものの、その言葉は「等身大」の彼らの姿のように思えた。

 そして15名の”サイコ・ル・シェイム・オールスターズ”による記念撮影と、フロアとメンバー全員で手をつなぐ恒例の”ロケットジャンプ”で大団円となった。

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 終演後、新曲「未来少年×未来少女」の配信リリースや、来年4月30 日に行われる東京・新木場STUDIO COASTにてワンマンライブ『サイコ イン ワンダーランド ~不思議の国のアヤッス~』の開催が発表され、再び会場は大きな歓声に包まれた。

 なぜ、サイコ・ル・シェイムのライブは面白いのか? コミカルな演劇やド派手な衣装という視覚的効果はもちろんなのだが、紆余曲折はあったものの、一貫して「未来」に向かっている彼らの姿がストレートに胸にせまるのだ。

 そんなバンドの姿に熱くさせられた一夜であった。

■藤谷千明
ライター。ブロガーあがりのバンギャル崩れ。執筆媒体は「ウレぴあ総研」「サイゾー」「SPA!」など。Twitter

サイコ・ル・シェイム オフィシャルサイト

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