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さやわかの『Billboard Japan Hot100』チャート分析

NMB48が1位、Aqoursが3位ーービルボード複合チャートに見るCDセールスの重要性

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 しかし返す返す、そんな情念派な西野さんを1位と3位で挟んでいるのがCD等の販売数の権勢にまかせて優位を気取る、資本主義の尖兵たる2作品であることは面白いなあというところであります。3位のAqoursは、アニメなんかで人気の女子アイドルコンテンツ『ラブライブ!』シリーズの連動モノでありまして、昨年までに爆発的な人気を誇りつつ第一線を退いたμ’sに続くグループとなっております。アニメとか見ない人には何のこっちゃというというところでしょうが、制作サイドであるサンライズ・ランティス連合としてはですね、今が重要なタイミングなんですよ。というのも制作側としてはですね、μ’sからAqoursへの世代交代を成功させることによってファンに「μ’sじゃないグループも応援したい。つまり『ラブライブ!』というコンテンツ全体を応援したい」と思っていただき、ゆくゆくは次々に派生グループを登場させて『ラブライブ!』を10年戦えるシリーズに成長させたいという希望があるわけです。今回の順位を見る限り、Aqoursへの王権委譲は無事に成功したようですね。劇場用アニメで主役キャラクターに「ラブライブは大きく広がっていきます。みんなの、スクールアイドルの素晴らしさをこれからも続いていく輝きを、多くの人に届けたい」と所信表明を語らせただけのことはあります。しばらくはこの『ラブライブ!』政権も安泰というところでありましょうか。

■さやわか
ライター、物語評論家。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。『朝日新聞』『ゲームラボ』などで連載中。単著に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』『一〇年代文化論』『キャラの思考法: 現代文化論のアップグレード』がある。Twitter

      

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