三代目 J Soul Brothersが果たした「挑戦」と「継承」 柴那典が新アルバム全曲を徹底分析

M4.Share The Love

Sharehappi スペシャルムービー(小林直己、岩田剛典、登坂広臣)

作詞:HIRO(Digz inc.)、作曲:HIRO, Dirty Orange

 THE Sharehappi from 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE名義でリリースされたポッキーのCMソング。ここでは「Summer Madness」での「サビに歌がない」手法をより確信的に進めている。アフロジャック節のシンセフレーズをサビにしている「Summer Madness」に対して、CMでもフィーチャーされたこの曲のサビは茶目っ気あるホーン・セクション。POP EDMならではの上昇感あるビルドアップとは対称的だ。

M5.BREAK OF DAWN

作詞:Amon Hayashi for Digz, Inc. Group、作曲:CHRIS HOPE, COMMAND FREAKS, J.PRAIZE

映画『テラフォーマーズ』主題歌。ハードなシンセを全編に配し過激なサウンドを貫くこの曲はブロステップのJ-POP化と言える。ただ、シーンを代表するアーティストのスクリレックスがジャスティン・ビーバーのプロデュースを手掛け次のステージに行った今となっては、ちょっと前のスタイルという印象。

M6.Unfair World

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE / Unfair World

作詞:小竹正人、作曲・編曲:Mitsu.J for Digz,Inc.Group

 映画『アンフェア the end』の主題歌に起用されたバラード・ナンバー。作曲はD-LITE(from BIGBANG)の「Rainy, Rainy」なども手掛けたMitsu.Jで、ピアノ主体のミディアム・バラードは彼の得意とするところだろう。作詞は小竹正人。インタビューでも語ってるが(参照:http://realsound.jp/2015/04/post-3094_2.html)、LDHに所属する作詞家である彼はデビュー当時から三代目JSBの歌詞を担当し、メンバーとの親交も深いクリエイターだ。

M7. Dream Girl

作詞:TAKANORI(LL BROTHERS), ALLY、作曲:T-SK, MoonChild, SIRIUS, BIG-F

 ホーン・セクションのループを基調に組み上げられたR&Bナンバー。音数を抑えてネオソウルっぽいセクシャルさを醸し出すヴァースから、アジーリア・バンクスあたりの最近の女性ヒップホップを思わせるサビへの展開がポイント。

M8. Over & Over

作詞:Masaya Wada、作曲:T-SK, SIRIUS, MoonChild

 今市隆二のソロ歌唱曲。これもホーンを活かしたファンク・チューンで、これもいわばファレル・ウィリアムス「ハッピー」以降のR&B/ポップ・ミュージックのトレンドを捉えたサウンドと言えるだろう。M7とM8の2曲は共に「脱POP EDM」を企図する「ちょっと大人なR&B」シリーズで、共にT-SK、SIRIUS、MoonChildというチームがコライトしている。

M9. Beautiful Life

作詞:Hiroomi Tosaka, Kouta Okochi、作曲:FAST LANE, ERIK LIDBOM

 登坂広臣が作詞を担当したミドルテンポのダンス・ポップ。AメロからBメロ、サビへの展開がハッキリとした曲展開は、このアルバムの流れの中で聴くとかなり「J-POPオリエンテッド」な匂いがする。作曲のクレジットはFAST LANEとERIK LIDBOMによるもの。ERIK LIDBOMは嵐、EXILEを筆頭に数々のJ-POPのヒット曲を手掛けてきた作曲家。

M10. starting over

作詞:小竹正人、作曲:FAST LANE, MATS LIE SKARE, 220, BCHO

 昨年の全国ツアーのテーマソングとして用いられたバラードナンバー。こちらも「Unfair World」と同じく小竹正人が作詞を手掛けている。サウンドのスタイルよりも歌詞の意味や歌に込める情感がフィーチャーされることの多いバラードに関しては、LDHに所属しメンバーの信頼も厚い彼が言葉を担うことが多いのだろう。地球規模の壮大なロマンをテーマにした一曲となっている。

M11. J.S.B. DREAM

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE / J.S.B.DREAM

作詞・作曲:STY

 アルバムのリード曲「Feel So Alive」と同じくトラップを取り入れたナンバー。この曲は作詞・作曲ともにSTYのペンによるものだが、得意のPOP EDMではなくヒップホップのルーツを感じさせるもの。「R.Y.U.S.E.I.」のイントロのシンセフレーズがところどころに引用されてイヤーキャッチの役割を果たしている。

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