Swimyが提案する、音楽エンタメの新しい形「一人でいることの意義を感じる音楽を作れたら」

Swimyが表現するエンターテインメントの形

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「時代を超えて歌い紡がれるアーティストになりたい」(Takumi)

ーー2013年に滋賀で結成して、それから関西を拠点に活動してきたんですよね。2010年代の関西というと、KANA-BOONとかTHE ORAL CIGARETTESとかシナリオアートとか、そのあたりのバンドの印象が強いですけれども。あの辺とも同世代感はありますか?

平成のまお:それはもう、すごい仲良しです。

Takumi:シナリオアートに関しては、僕らがいた軽音楽部の先輩なんです。一緒にバンドやってたこともあるくらい近い存在で。もうオーラルも友達みたいな感じでずっとやってました。

平成のまお:一緒にツアーとかも回ってたもんね。

Takumi:仲良くやっていたら、なんか知らん間にみんなすごいことになってるみたいな感じで(笑)。

ーーそういう人たちがまだ何者でもない時代からずっと見ていた。その頃から「この人たちはすごいな」という風に思っていた?

Takumi:そうですね。何より音楽が好きで、格好いいなと思っていたので。先に売れたのはただただ嬉しかった。関西でやっている時って、いい音楽をやってると信じている仲間が世間にはまだ認められてない状態なわけですよ。だから自分の感性も間違ってんのかな、こうやって仲良くうだうだやっているだけの感じになっているんかなって思ってたところがあって。でも、自分が信じていたのは間違っていなかったし、Swimyにとっても自分らを信じられるきっかけになった。「よし、俺らも頑張ろう」っていう。

ーーそういう中でSwimyならではの魅力を形にしていったと思うんですが、その最初のきっかけになったのが、昨年にリリースしたタワーレコード限定のミニアルバムに収録された「マスコットになりたくて」だと思います。この曲はどういう風にできたんでしょうか。

Takumi:この曲はこのメンバーになってまだ時期も浅かった時なんで、Swimyというのはこういうバンドだよっていうのをちゃんと示そうと思って作ったんですね。僕がAメロ歌って、次をみっけが歌って、サビではまおが歌ってるんですね。そういう風にトリプルボーカルということを念頭に置いて作った初めての曲だった。そういう意味で僕らにとっては転機になったし、始まりになった曲だと思います。

ーー「あっちむいて」という曲はメジャーデビュー曲でもあるし、アニメ『銀魂』のエンディングテーマである。そこに関してはどういう風に捉えていましたか。

Takumi:もともとこの曲は勝手に『銀魂』をイメージして作っていたんですが、それが本当にたまたまタイアップが決まったんです。そこから、僕が思っているアニメ『銀魂』の世界観と、今僕らが立たされている状況、これから僕らが立ち向かう世界というのをリンクさせようと思ったんですね。サビでは〈あっちむいて こっちむいて〉って言っていて、ふらふらしているように見えるんですけれども、テーマとしては、いろいろ荒波を乗り越えて前に突き進むようなものにしようと思った。バンドサウンドもしっかり勢いのあるアンサンブルにしたんですね。

ーー歌詞のキーワードには「時代」という言葉も出てきています。

Takumi:僕らは今からメジャーデビューするにあたって、時代を超えて歌い紡がれるアーティストになりたいっていう思いもあったし、ちゃんと今の時代を自分たちで切りひらいていきたいと思ったんですね。で、もう一つは『銀魂』の世界観に合わせたところもあって。あのアニメは SFと時代劇があわさった、時空を超えたような感覚があるじゃないですか。そういう意味合いもこめてます。

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