吉井和哉が「TRIAD」復活イベントで決意表明 「日本のロックをこれからも築いていきます」

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グッドモーニングアメリカ

 3番手のグッドモーニングアメリカは、孫悟空のコスプレに身を包んだたなしん(ベース)が、『ドラゴンボール』のテーマに合わせて観客席から現れ「かめはめファイヤー」を披露。その後メンバーが登場し、同アニメのエンディングテーマに起用された「拝啓、ツラツストラ」を演奏すると、会場には「Ah~」というシングアロングが響き渡った。2曲目に披露した「inトーキョーシティ」では、四分キックのリズムで観客を踊らせると、続けて新シングルの表題曲であり、「コピペパピプペポピーポーパーポー」という奇妙奇天烈なフレーズと、現代社会を揶揄するシニカルな歌詞が耳に残るダンスナンバー「コピペ」を披露。

 4曲目にはライブ定番曲である「イチ、ニッ、サンでジャンプ」を演奏すると、金廣真悟(ボーカル・ギター)がMCでシングルのリリース日が6月13日に決まったこと、同作の発売に合わせ、八王子オリンパスで初のホールワンマンライブを行うことを発表した。続けて金廣は「所属して2年で、インディーのときには見れなかった景色を見せてもらってる。新しい風を吹かせれるように精進していくのでよろしくお願いします」とレーベルへ感謝の気持ちを表し、メジャーデビューシングルの表題曲「未来へのスパイラル」を披露。全てを出し切るかのような激しい演奏で、次の吉井和哉へとバトンを繋いだ。

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吉井和哉

 トリを務めた吉井和哉は、事前の宣言通り、1曲目に「JAM」を披露するかと思いきや、「(Everybody is) Like a Starlight」でスタートを切ると、ここぞとばかりにTHE YELLOW MONKEY時代の楽曲「SPARK」を熱唱。MCで吉井は「今夜ここにいる人たちは最高のロックバカ! でも、平日に豊洲って何って感じだよね、この場を借りて謝罪します、どうもすいません(笑)」とにこやかに話すと、続けて「でも憎めないレーベルなんですよ。だから今日はできる限りの大サービスを。TRIAD時代の曲しかやりませんから!」と高らかに宣言し、観客が大きく沸いた。

 その後、吉井は最新アルバム収録曲である「TOKYO NORTH SIDE」と「Step Up Rock」に続き、TRIAD復帰作となったシングル表題曲「クリア」を観客の大合唱とともに披露。そして、吉井はMCで「TRIADには昔、中原繁というカッコいい男がいたんだ。でも彼は若くして亡くなった。そして今日は“TRIADのお祭り”として、みんなに中原の魂も感じて貰いたいから、どうしても歌いたい曲がある」と語り、譜面台を用意。そうして吉井は、かつて中原が発掘したスターバンド・THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」をカバー。タンバリンを叩きながら同曲を熱唱する吉井の姿に、観客は悲鳴にも似た熱狂の声を挙げると、吉井は歌い終えた後、「中原とともに、日本のロックをこれからも築いていきます」と改めて決意表明をした。

 ライブの最後に、吉井は「今から特別な時にしか披露しない曲をやります」と前置きし、「今聞くとウソみたいと思うかもしれないけどさ、昔は外国で飛行機事故があったとき、ニュースキャスターは笑顔で<乗客に日本人はいませんでした>って言ってたんだよ。そう考えると、この曲を作ってよかったんだと思える」と語り、THE YELLOW MONKEYの代表曲であり、吉井と中原の思い出の一曲でもある「JAM」を熱唱。会場内に感動が広がる中、吉井はステージを後にした。

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