Perpetual Dreamerが目指す、J-POPシーンの突き抜け方「僕たちが求められてる場所は必ずある」

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 大阪出身の4人組バンド、Perpetual Dreamer(パーペチュアル・ドリーマー。通称パペドリ)がアルバム『NIGHTMARE THEATER/ナイトメア妖画劇場』でメジャーデビューを果たした。今作のプロデュースを手がけたのは、筋肉少女帯やX.Y.Z.→Aのギタリスト・橘高文彦。パペドリは今作で、おどろおどろしさとユーモアを織り交ぜた歌詞、テクニカルなメロディックHR/HM(ハードロック / ヘヴィメタル)サウンドを融合させた“妄想(メルヘン)メタル”を武器に、橘高と完成度の高い世界観を作り上げることに成功している。リアルサウンド初登場となる今回は、メインコンポーザーのkissy(Gu / Cho)と紅一点のNozomi(Vo)に、その個性的な音楽スタイルの成り立ちや橘高との共同作業についてじっくり語ってもらった。

「お告げ」を機にギター開始!?

──まずはお2人の音楽的ルーツを聞かせてください。最初はkissyさんから。

kissy:僕は実家が寺でして、不思議な現象に遭遇することがたまにあったんです。で、中学生の頃に自転車で派手に転倒したんですけど、目の前に星が見える代わりに頭の中になぜか弾いたこともないギターが浮かびまして。「なんでこのタイミングにギターなんだ!? そうか、これはお告げに違いない」って勘違いをしたことが、ギターを始めるきっかけなんです(笑)。

──ええっ!?(笑)

kissy:いろんなジャンルの曲のコピーから始めて、すごく効率は悪かったと思うんですけど。そのぶん1つのジャンルに縛られることなく、古今東西いろんなジャンルに先入観なく接することができました。その中でメタルに出会って、最終的にどっぷり傾倒していったんです。

──ギタリストとしてはどういう人に影響を受けましたか?

kissy:橘高文彦さんが一番のギターヒーローなんです。ほかにもMR.BIGのポール・ギルバートとかEXTREMEのヌーノ・ベッテンコートとかハードロック系のギタリストに影響を受けて、そこから彼らのルーツをたどってマイケル・シェンカーやゲイリー・ムーア、ランディ・ローズを知って。ギターヒーロー然としていながらも、歌を大事にして弾くギタリストがすごく好きなんです。そういう影響は自分たちの音にも出てるんじゃないかと思います。

趣味はバラバラだけど目指してる世界観は一緒

──ではNozomiさんは?

Nozomi:私は幼少の頃に少しだけピアノを習ったほかに、学校の部活動で合唱部に入ってソプラノパートを担当してました。実は私、kissyとは違ってキリスト教系の学校に通っていたんです(笑)。そこでは毎朝礼拝があって、賛美歌を歌って「アーメン」と言って終わるんですけど、その影響が自分の歌やパペドリのコーラスに生かされてるのかなと思ってます。

──そうだったんですね。

Nozomi:はい。それまでは母の影響で昭和歌謡とか宝塚歌劇とかが好きで、よく歌って踊ったりしてました。今やってるような激しい音楽については、アニメや映画の主題歌を聴いて興味を持ったのがきっかけで、そこから徐々にHR/HMにハマって今に至る感じです。

──そういう音楽との出会いを経て、kissyさんとNozomiさんが出会ったと。

kissy:はい。僕は同級生とは音楽の趣味がちょっと合わなかったので、自分の父親と同年代のおじさんやおねえさま方とバンドを始めました。いろんなライブハウスに出入りしていたときにNozomiと出会いまして。最初は普通に話していただけだったんですけど、音楽以外にも映画やアニメの趣味が共通していることや、お互い童話とかおとぎ話とか、そういった世界観も好きだということがわかったんです。じゃあ、そういうものを表現できるバンドを一緒にやってみようかと。今日いないほかのメンバーとは趣味はバラバラなんですけど、目指してる世界観だったり好きな表現方法が共通しているので、バンドとして強いカラーが打ち出せているのかなと思います。

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