身長192㎝の超大型新人登場! 浜端ヨウヘイの「ボーカル力」を音楽ライター2氏が分析

「浜端は大学卒業後、沖縄のゲストハウスに居住していた時に歌を始めたといいます。それが影響してなのか、サウンドはフォークやブルースを元にしながら、基本的には内省的ではなく開放的。人懐っこくて地に足のついたタイプの音楽性なんです。同じように旅をしながら歌ってきたという経歴を活かしているところは、ナオト・インティライミに近いともいえるかもしれません。浜端は自分の音楽性にこだわりがあるタイプというより、今回のデビューシングルで江川ゲンタのプロデュースを受けて大きく変化したように、色々なタイプの楽曲を歌おうとするタイプ。バラードやノリのいいジャズも似合うと思います。どんなサウンドに変化していくのか楽しみですね」

 オフィスオーガスタ所属アーティストの取材を数多く手がけてきた、音楽ライターの森朋之氏は、彼の歌詞と歌声について“大人の共感”が得られるのではと話す。

「“29歳のときに仕事を辞め、音楽に専念”というエピソードからも、ミュージシャンとしては決して順風満帆ではなかったことが伺えますし、そのなかで体験した出来事、葛藤や悩み、“それでも夢を諦められない”という感情はそのまま歌詞に反映されています。生き方と歌がしっかり結びついているので、説得力があり、30歳でのデビューは明らかに遅いが、大人の共感を得られるシンガーになるのではないでしょうか。たとえば馬場俊英のように、特に30~40代あたりの“このままでいいのか”という思いを抱える男性に支持されると思います。もっとも、ガムシャラに言葉を伝えるタイプのシンガーではなく、どちらかというと包容力のある声質である点もいいですね。ソウルミュージック、R&B、70年代アメリカのポップスなども似合いそうで、たとえば平井堅のファンなどにもアピールするのではないでしょうか」

 さらに森氏は、オフィスオーガスタの系譜を踏まえ、今後の可能性をこう語った。

「メロディと歌詞をしっかり聴かせる、オーソドックスでアコースティックなアレンジは、まさにオーガスタ・クオリティ。奇を衒ったり、表面的なインパクトに頼らず、ずっと歌い続けられる曲が書けています。もしかしたら“いきなりブレイク”というわけにはいかないかもしれないが、これまでのオーガスタのアーティスト同様、息の長い活動が期待できそうです」

 開放的なサウンドと人懐っこいキャラクター、そして大人の共感が得られる歌詞をダイナミックに歌い上げる浜端ヨウヘイ。J-POPシーンに現れた新たな“旅人”は、今後どんな風景を描いていくのだろうか。

(文=編集部)

浜端ヨウヘイ / 結-yui- MUSIC VIDEO [後編]

公式ウェブサイト

■ライブ情報
『Calling You!! Show Case ~After Augusta Camp~』
出演:浜端ヨウヘイ/杏窪彌(アンアミン)/NakamuraEmi/村上紗由里/松室政哉
日程:2014年11月10日(月) 会場:TSUTAYA O-nest(旧 Shibuya O-nest)
開場/開演:18:30/19:00

『浜端ヨウヘイDebut Anniversary Live「結-yui-」』
・東京公演
日程:2014年12月9日(火)会場:代官山UNIT
開場/開演:18:00/19:00

・大阪公演
日程:2014年12月16日(火)会場:Shangri-La
開場/開演:18:30/19:00

・名古屋公演
日程:2014年12月17日(水)会場:名古屋APOLLO BASE
開場/開演:18:30/19:00

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