宇野維正のライブオーディション『HARE NOVA』レポート
『HARE NOVA Vol.04』ライブレポート 「新世代のアーティストが次から次へと出てきている」
最後にゲストアクトとしてステージに立ったのは、デビューからちょうど2周年を迎えるシンガーソングライターの住岡梨奈。この日は、ゲストウォッチャーとしても登壇した堂島孝平がギター&バンマスを務める、ドラムに小松シゲル(NONA REEVES)、ベースに須藤優(ARDBECK, U&DESIGN)、キーボードに渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz, cafelon)という豪華メンバーによるスペシャルバンドと共に超ハイクオリティなパフォーマンスを展開。セットの終盤では彼女が注目されるきっかけとなった「テラスハウス」のテーマ曲でもあるテイラー・スウィフト 「We Are Never Ever Getting Back Together」の見事なカバーも披露して、オーディエンスを大いに沸かせてくれた。
今回のvol.4で渋谷clubasiaを会場とするマンスリーステージのHARE NOVAはラスト。4回目の今回も驚くほどバリエーションに富んだバンド/グループ/ソロアーティストがステージに登場して、オーディエンスを5者5様に楽しませてくれた。
「今回は即戦力というよりも、いろんなタイプの素晴らしい素材と出会えた回でしたね。改めて思ったのは、こういう才能たちをどう導いていくのかという点で、プロデューサーは必要だなってことでした。もちろん、中にはそういう存在がまったくいらないような人もいますが、レコード会社やマネージメントにしかできないことというのは、まだまだたくさんあるんじゃないかな」(中山道彦)
「特に今日は出演者のみなさんが若くて、本当にいろんなジャンルで新世代のアーティストが次から次へと出てきているんだなぁと。生の現場を存分に感じることができてとてもワクワクしました」(大森ゆかり)
「若い才能が集まるこういう場を作るということは、とても意味があることだと思いました。きっと出演者にとっても、同世代が多かったこともあって、とても刺激になったんじゃないでしょうか」(寺林拓人)
「今日はみんなのステージを見ていて『負けたくない!』とギラギラしてきました(笑)。みんなこれからもたくさんの発見をしていって、より大きくなっていくと思います。音楽には完成形というのはなくて、いつまでも未完成なものだと思うから」(堂島孝平)
今年4月から始まったHARE NOVAも、残すは8月28日に渋谷TSUTAYA O-EASTでのファイナルステージのみ。ファイナリスト6組も発表された。これまでHARE NOVAに参加してきた人は自分の推しバンドの急成長ぶりを、まだ未参加の人はいきなり選りすぐりのバンドたちだけのステージを目撃するチャンス。オープニングアクトにnicoten、ゲストアクトとしてUNISON SQUARE GARDENが登場。渋谷TSUTAYA O-EASTで待ってます!
(取材・文=宇野維正/撮影・Ohagi)
■ライブ情報
SMA 40th presents NEXT NEW LIVE SERIES
『HARE NOVA FINAL !!!!!』
8月28日(木) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST(開場17:30/開演18:00)
前売¥2,500/当日¥3,000(税込・ドリンク代別・整理番号付・全自由)
・出演
フィッシュライフ
絶景クジラ
BOYS END SWING GIRL
もしもしくじら
Shout it Out
橋鼠
・オープニングアクト
nicoten
・ゲストアクト
UNISON SQUARE GARDEN
Pコード:236-830 http://pia.jp/t/harenova/
チケット一般発売日:2014年7月16日(水)10:00~
セブンイレブン店頭の端末で直接ご購入いただくと、システム利用料¥210/枚がかかりませんので、そちらもご利用ください。
■中山道彦:株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ代表取締役社長
■堂島孝平:1995年に18才でデビュー以来、常に「挑戦」と「発明」を続ける、21世紀ポップミュージックの旗手。最新アルバム「フィクション」発売中!
オフィシャルHP:http://djkh.jp/
■大森ゆかり: ソニー・ミュージックアーティスツにてフジファブリック、マネージャーを担当。
フジファブリック オフィシャルHP:http://www.fujifabric.com/
■寺林拓人:ユニバーサルミュージック ZEN MUSICでこれからデビューの新人を準備中。
■宇野維正:音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter