『HARE NOVA Vol.04』ライブレポート 「新世代のアーティストが次から次へと出てきている」

BELLRED

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 メンバー全員が楽器を演奏し、メンバー全員が交互にリードボーカルをとる4人組のアコースティックポップスバンド。実はこのBELLRED、それぞれ別のバンドのフロントマンやシンガーソングライターとして活動する4人が集まったグループなのだ。「ポップ」ではなくて「ポップス」であるのがポイントで、ステージ上ではディズニー『アラジン』でお馴染みの「ホール・ニュー・ワールド」のカバーまで披露。比較的ロック色の強いHARE NOVAにおいては異色の存在だったが、各メンバーのキャラクターやそのユニークなやり取りなども含め、将来的には化けそうな予感も。

■ゲストウォッチャー
寺林拓人「パフォーマンスとしては素晴らしかったです。ただ、見ていて『楽しそうだな』とは思うんですけど、まだ『楽しいな』と思うところまではいかない。そこにいくのが次のステップだと思います」
堂島孝平「もっと自分たちの持ち味を活かす見せ方があるような気がします。たとえば最初から最後までショウっぽくするとか、そういう思いきった演出をしてみたらおもしろいかもしれませんね」

もしもしくじら

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 女子3人+男子ドラマーという平均年令19才の4人組バンド、もしもしくじら。前身バンドは2011年に結成とのことだが、現ラインナップとなったのは昨年12月。今年3月から都内ライブハウスを中心に本格的に活動を始めたという、まだ生まれたてホヤホヤのバンド。ボーカルさかきばらあゆみの個性的で無垢な歌声と、オールディーズロックンロール的なタメ感のあるグルーブが持ち味。チャットモンチーを通り越して少年ナイフまで想起させるような、ステージ上でのほんわかとした独特の佇まいは大きな武器になりそう。

■ゲストウォッチャー
大森ゆかり「まだ荒削りなところもありますけど、将来すごく大きなステージで演奏している光景が目に浮かびました。女性アーティストというのはみんな自己プロデュース能力が高いので、その面をこれから磨いていってください」
中山道彦「僕のタイプのバンドです(笑)。ただ、女性ボーカルのバンドがたくさんいる中で、どう差別化していくかというのが大事。まだ憧れの方が、表現よりも先に立っているような感じがしました」

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