疑似演奏からトラックメイキングまで 進化を続ける最新の音楽アプリ10選
2007年のiPhone発売以来、爆発的な普及をみせるスマートフォン。2010年にはタブレット端末の先駆けとなるiPadがアップルから発売され、いまや「アプリを楽しむ」という行為は日常的なものとなった感がある。世界中で日々500本以上リリースされる新作アプリ、その中でも音楽系アプリは特に人気を集めている。そこで今回は定番のものから最新のものまで押さえておきたい音楽系アプリを紹介していこう。手軽に楽器を楽しみたいという方からすでに本格的なDTMを行っている方まで必見の内容になるはずだ。
まずは擬似的に楽器の演奏を楽しみたい方向けのアプリをご紹介。「ピアノHD」は無料にも関わらず本格的なピアノ演奏を楽しめる楽器アプリ。鍵盤の大きさもタブレット端末にちょうどよいサイズ。肝心の音もなかなか作りこまれており、違和感なく演奏を楽しめるはずだ。なお演奏したメロディは録音することができるので、ピアノの練習にも最適だろう。同様のアプリでギターを楽しみたい方には「リアル・ギター 無料」がおススメ。実際のギターの音をモデリングしているため高音質。ソロモードとコード弾きモードに切り替えることができ、ギターの外観や利き手もワンタッチで変更することができる。ギターコード集も収録されており、痒いところに手が届いたアプリだ。同じ開発元がリリースしている「ドラムセット 無料」はドラマーにぜひ試してみて欲しいアプリ。ロックやジャズ、ヒップホップなど様々なジャンルのビートを搭載、プロのハイファイ音声で手軽にドラム演奏を楽しむことができる。バックグラウンドミュージックやメトロノーム機能も搭載されているので、このアプリだけでセルフ・セッションを楽しむことができるおススメのアプリだ。
続いてトラックメイキングに役立つアプリを紹介しよう。「ReBirth for iPad」はテクノ系サウンドが好きなら知らない人はいないはず、RolandのベースマシンのTR-303を2台とドラムマシンのTR-808とTR-909を組み合わせて、同期できるようするとともに、さまざまな機能を追加したソフト「ReBirth RB-338」をそのままiPadに移行したアプリ。マルチタッチにも対応しており、PC版以上に使い勝手の良いユーザビリティがウリだ。YAMAHAから発売されている「TNR-i」、「TNR-e」やKORGから発売されている「KORG iKaossilator」はそれぞれ実機(「TENORI-ON」「KAOSSILATOR」)を細部まで丁寧にモデリングした新感覚のシンセアプリ。ランダムに画面をタッチするだけで音楽制作を行うことができる。想定外の発音などから「音に触れる楽しみ」を感じさせてくれるアプリだ。ちなみにこの類のアプリは他にも無数に出回っているが、どれから手を付けたらわからない、そんな方には「KORG Gadget」がおススメ。世界各国のApp Storeランキングで1位を獲得した同アプリにはガジェットと呼ばれる15個のモバイルシンセサイザーやドラムマシンが内包。様々なアイテムの中から自分にあったものを選択することができるAll in Oneのアプリに仕上がっている。