>  > マーティが語るJ-POPへの「愛と嫉妬心」

鉄色クローンX『LOUDER THAN YOUR MOTHER』インタビュー(前編)

マーティ・フリードマンがJ-POPへの”愛と嫉妬”を告白「AKBの『ヘビロテ』は僕が書きたかった」

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ジャニーズは成熟したJ-POP

——最近の男性アイドルについてはどう思いますか?

マーティ:ジャニーズは、音楽的に素晴らしい、成熟したJ-POPだと思う。のベスト盤を聞いたら、次から次へヒットするような曲しか出てこないし、聴き入ってしまう。例えば、彼らがイケメンじゃなくて、曲だけで聴かれてたとしても売れてると思うよ。

 この音はTHE 日本の音!って感じ。海外に行って、戻ってきてまずこういう曲が耳に入ってくる。ビートとボーカルのユニゾンとかハモりとか生活に根付いた音だよね。

——ジャニーズの中でも、J-POPから少し離れているものもありますよね。KAT-TUNとか。

マーティ:それは彼らの年齢に関係あるんじゃないでしょうか。その年齢らしいというか。Hey!Say!JUMPは、成長しながら音が男っぽくなっていってるし。プロデュースのやり方が良いんだろうね。音色とか、コード進行なんかも。ボーカルのユニゾンが非常に多いし、四分打ちのディスコ・ハイハット・ビートが多い印象かな。

——同じような年代の子がやってる、EXILE TRIBEは?

マーティ:彼らの音はK-POPを思いださせるね。

——K-POPっぽいというのは?

マーティ:僕の思うK-POPっぽさって、「振り付けが多いMV」のことなんだよね。あと、メロディとサビが印象に残りやすい。K-POPのヒット曲ってサビのときに同じ言葉を繰り返すことが多いかも。「HELLO,HELLO,HELLO……」みたいな。だからわかりやすくて覚えやすい。MVも、人が家で見て真似できるようなレッスンビデオみたいになってるんだ。

——音とふりを合わせて一緒に覚える?

マーティ:そう。日本ではそれもあるけど、基本的にはアーティストのことを魅力的に映そうとしているものが多いよね。見やすいように、真似したければ、曲の真似だけじゃなくて、フリのマネも出来るようにっていうスタンスなんだろうね。EXILEグループって、フリとかダンスが素晴らしいから、もしEXILE TRIBEがこのやり方で勝負したら、若いファンはすごく喜ぶんじゃないかな。EXILE の「RISING SUN」よりは覚えやすいと思うし(笑)。

——K-POPとアメリカのダンスミュージックとの違いは?

マーティ:K-POPのサウンドはアメリカの2~3年前の音を目指してるんじゃないかなと思ってる。だからサウンド的には邦楽ほどオリジナリティはないかもね。LADY GAGAの流れに合わせてみたり、ダブステップの音をそのまま取り入れたり。東洋的な味が少ないと思うし。もう少しR&Bっぽいダンスミュージックになればいい曲が生まれてくるんじゃないかな。日本って、ダンスミュージックでもメロディがしっかりしてるものが多い。J-POPではどんな作品でもメロディがしっかりしていないとある程度しか売れないのかも。世界的にも、きゃりーぱみゅぱみゅPerfumeみたいな、東洋的なユーモアを入れたダンスミュージックが評価されてるから、中田ヤスタカさんはスゴイと思う。

女性アイドルは売れてなくても、冒険的な曲がいっぱいある

——男性アイドルと女性アイドルの違いは?

マーティ:やっぱり男性向きのアイドルと女性向きのアイドルはそもそも違うからね。一番の違いは歌詞かな。男性アイドルは勇気が出るような応援ソングが多いんだけど、ももクロとかAKB48みたいな女性アイドルは、可愛さを持ち出すフレーズが多い。

——男性アイドルよりも、女性アイドルの方がチャレンジする楽曲が多いのはのはなぜ?

マーティ:いい質問だね。男性アイドルはスタンダードな路線が多くて、女性アイドルは売れてなくても、冒険的な曲がいっぱいある。

ファンの割合も違うのかも。女性アイドルは女性ファンと男性ファンが大体同じくらいいるじゃん。でも男性アイドルに男性ファンはあんまりいない。女性が見る理想の男性像はそんなに変化していないから、女性向けのコンテンツとして、ずっと安定しているのかもね。あとは、女の子のアイドルって、正統派よりもアウトサイダーなのが多いから、応援したくなるのかも。男性が応援したくなるような、アウトサイダーな男のアイドルが現れることを楽しみにしてるよ。
(後編へ続く)

(取材=吉住哲/構成=中村拓海)

■リリース情報
『LOUDER THAN YOUR MOTHER』
発売:2014年3月19日
価格:¥ 3,150(税込)

<収録曲>
1. KRITIKA
2. ダメ元Test yourself
3. Cheers!!!
4. ICHIBAN
5. 東京人間クロスロード
6. ボンバイェ
7. BITE
8. Quell the Souls in Sing Ling Temple
9. METAL CLONE ARMY
10. 胸キュンLOVERS

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