岡村靖幸、 向井秀徳、菅野よう子…アニメ『スペース・ダンディ』の音楽に豪華メンツが集ったワケ

 そして本作『スペース☆ダンディ』は、総監督を務める渡辺信一郎以下、『カウボーイ・ビバップ』に携わったクリエーターが再び集結した作品。また、渡辺監督は『サムライ・チャンプルー』『坂道のアポロン』などでも音楽を重視した作品作りを行った人物。前作を知る人なら、この並々ならぬこだわりも当然の作品だったのだ。

 近年、アーティストがアニメ作品に描き下ろし楽曲を提供したり、作品そのものに深く関わるケースが増えてきている。とりわけ、アニメがいわゆるオタク層以外に受け入れられはじめて以降、もしくは“クールジャパン”が叫ばれ、サブカルチャーが脚光を浴びて以降、音楽業界・アニメ業界双方の歩み寄りが進んできているようにも感じる。その中において、かなり早い段階から音楽とアニメの親和性の高さを立証してきた制作チームが贈る新作は、よりその絆の強さを見せつける作品になることは間違いない。ストーリーの展開もさることながら、毎回どんなアーティストが参加しているか、またそこでどんな化学反応が生まれているかにも注目しながら、行方を見守っていきたい。
(文=板橋不死子)

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