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中森明夫が『あまちゃん』と能年玲奈を語る(第3回)

「『あまちゃん』的な価値観が次の時代を作る」中森明夫が示す、能年玲奈と日本の未来

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能年玲奈はもっとすごいものを見せてくれるはず

――アイドルファンは、アイドルについて書かれていると、それが「自分たち”だけ”に向けられた文章」だと思ってしまいがちです。僕はライターですが、『グループアイドル進化論』では「アイドルファンじゃない層」をメインに向けて、グループアイドルの進化の歴史と現状を説明するために書きました。

中森:普通の人にも読めるように。そういうものが必要だと思うんだけど、得てしてアイドルファンには不評なんだよね(笑)。正直な話、一部の特権意識を持つアイドルファンは、社会的な発言をする人をディスることがままある。

――ネットをやっているとアイドルファンが多いように勘違いしてしまいがちですが、現実にアイドルを応援している人ってすごく少ないと思うんです。例えばAKBももクロが好きな人はいても、「アイドル」というジャンル、つまりアイドル全般に興味を持っている人って、今のブームのおかげで多少は増えたとしても、まだまだ少ない。アニメやマンガやゲームのように、ジャンルそのもの、アイドル自体を好きになってもらうための役割は、絶対に必要ですよね。

中森:必要です。今でこそアイドルシーンも市民権を得ていますが、10年前のアイドル/アイドルファンは本当にバカにされていました。音楽番組でアイドルの名前を読み上げると、客席の反応は本当に薄かった。それが、女の子がなりたい“職業”のひとつにアイドルが挙げられるところまで来たんです。AKB商法として批判されていますが、CDがこれだけ売れているのは日本だけ。複製可能なものが売れなくなり、実際に会えるライブ=体験が重視されている。ロックやJポップのフェスばやりもその流れですよね。

――生身の人間だからこそ価値がある、コピーできないから行くしかない、ということですね。そういう意味では、『あまちゃん』は会えるアイドルではない。

中森:たとえば今、能年玲奈や橋本愛が握手会なんかしようものなら大変なことになるでしょうね。北三陸でやった『あまちゃん感謝祭』の盛り上がりもすごかったもの。生身の能年玲奈が出てくるわけですから。

――能年玲奈の次回作に期待、という話もありましたが、彼女の今後について思うところはありますか?

中森:ヒットしすぎてイメージがついてしまうんじゃないか、口下手なところは大丈夫か、など心配する声もあります。僕は全然、大丈夫と思っています。彼女の潜在能力はすごいですよ。これから、もっとすごいものを見せてくれると期待しています。まず考えられるのは、大河ドラマに出演するという、宮崎あおいパターンかな。能年玲奈が宮崎あおいで、橋本愛が恋多き蒼井優。そう考えると、能年ちゃんには大河ドラマの前に相手もよく吟味せず一途な恋で結婚する、なんてパターンはやめてもらいたいですけどね(笑)。

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