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トリップ・ホップの第一人者として真っ先に名前の挙げられるのはプラッドではないか？　UKインテリジェント・テクノの先駆者としてシーンを支え続けたブラック・ドッグのメンバーふたり、エド・ハンドリィとアンディ・ターナーにより89年結成されたグループである。
シングル「Mbuki Mvuki」（91年）でデビューを果たしたプラッド。その後も「Scoob in Columbia」（92年）や「Android」（95年）などを次々にリリース。そして95年、ブラック・ドッグの解散に伴い、プラッドでの活動を本格始動させる。
彼らの１stアルバム『Not For Threes』（97年）では、ビョーク／ニコレットのヴォーカルをフィーチャーし、耽美な情感の溢れるサウンド群を構築。続く２nd『Rest Proof Clockwork』（99年）では、コミカルかつシュールなオールドスクール・エレクトロ・ジャズ・ファンクを披露した。さらに同路線を突き進めたような風情の３rd『Double Figure』（01年）＆４th『Spokes』（03年）も続々と発表するなど、プラッドは枯渇することのない創造力をどんどんと音楽に託している。また、過去の秀作を収めた『Trainer』（00年）は、プラッドでなければ実現不可能な“エレクトロニック・サウンドの極み”を知るのに絶好の作品だ。