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Martin Denny

(マーチン・デニー)

1911年4月10日、アメリカN.Y.州生まれ。ピアニスト/コンポーザー/アレンジャー/コンダクター……と多彩な顔をもつマーティン・デニーは、世界中のアーティストに多大な影響を及ぼした偉大なるアーティストである。
若かりし頃からクラシカル・ピアノを学び、1954年にハワイに移住するまで実にさまざまなバンドのツアーに積極的に参加し活躍した。また、彼がホノルルの”Shell Bar”というナイトクラブで演奏をしていた際、その場で聞こえてきたカエルや鳥の鳴き声を即興でプレイに取り込んだ——という話はあまりにも有名。そして、そのエピソード以上にスゴいのは彼が駆使する楽器類である。——デニーはオリジナルな楽器を縦横無尽に用いて、ラテン/ハワイアン調のエキゾチックで実に優雅なサウンドを完成させることに成功。それはまたたくまにアンテナ感度の高いリスナーたちを魅了し、1959年にはアルバム『Exotica』でUSチャート1位を獲得するに至ったのだ。アルバムの代表曲ともいえる「Quiet Village」は、1951年に盟友レス・バクスターが作曲したものだが、この名曲もシングル・チャートのトップ5に堂々君臨したのだった。
また、彼の音楽が時代の中で幾度となく再評価されている点も特筆すべきだろう。70年代後半にはスロッビング・グリスルのジェネシス・P・オリッジ(!)が熱狂的なファンであったし、日本でもイエロー・マジック・オーケストラ(なかでも細野晴臣)が自身の作品を通してデニーの魅力を世に広めた。そして90年代以降もラウンジ系のDJたちのあいだなどで、その揺らめくような音楽世界は必要不可欠なものとなっている。
全盛期にはそれこそアメリカ中を精力的にツアーしたデニーだが、そのツアー終了後は半ば引退するようにホノルルへと渡ってしまった。——だが、島でのゆったりとした時間の流れが彼に新たなインスピレーションを与えたことは言うまでもない。

制作協力:
OKMusic

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