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Bilal

(ビラル)

ニュー・クラシック・ソウル(ex.ネオ・ソウル)界に現れた期待の新星、ビラル。ザ・ルーツのクエストラヴに見出され、ディアンジェロのツアーのバック・ヴォーカリストとしてキャリアを磨いた実力派シンガーである。
78年フィラデルフィア生まれたビラルは、3人の従兄弟と結成したゴスペル・グループ=ホリネスとしての活動を経て、一身ニューヨークへと渡る。前述したように、かの地でディアンジェロのバック・アップなどをしながら、彼は自身の歌唱スタイルを確固たるものへと進化させていった。興趣に富んだ小説のように、見事な映像喚起を促す詞世界、ビターで気骨溢れる歌声(時にとことんセクシーでもある)、ヒンヤリとした森林を想起させるようなトラック群……。ただただ男女間のお話に終始する手軽なソウル・ナンバーが氾濫するなか、彼の仄かなハードボイルド志向を含有する世界観は、際立ってクールだ。それは『ファースト・ボーン・セカンド』(00年発表:「両親の第一子であり、ソウル・ムーヴメント第二世代」の意)に収録された「ラヴ・イット」の恋愛解釈論などにことさら顕著である。
エリック・ベネイ、ラファエル・サディーク、ミュージック(・ソウルチャイルド)、ジャヒームなどを嗜好する人は、なにがなんでも今すぐチェックすべき逸材だ。

制作協力:
OKMusic

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