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西廣智一がGLAY新作を徹底解説

TERU&HISASHI曲に見る「GLAYらしさ」とは? 52ndシングルが示すものを考える

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西廣智一
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 昨年5月からメジャーデビュー20周年を祝して、シングルやアルバムのリリース、『GLAY EXPO』の10年ぶり開催、アリーナツアーと精力的な活動を展開してきたGLAY。その締めくくりを飾るにふさわしい52ndシングル『HEROES / 微熱(A)girlサマー / つづれ織り~so far and yet so close~』が5月25日にリリースされ、その数日後の5月30、31日には10年ぶりの東京ドーム公演『20th Anniversary Final GLAY in TOKYO DOME 2015 Miracle Music Hunt Forever』も開催される。

 シングル』HEROES / 微熱(A)girlサマー / つづれ織り~so far and yet so close~』にはTERU(Vo)の作詞・作曲による「HEROES」、HISASHI(G)が作詞・作曲を手掛けた「微熱(A)girlサマー」の新曲2曲に加え、10年前に発表されファンから今なお愛され続けているバラードナンバー「つづれ織り~so far and yet so close~」が「つづれ織り~so far and yet so close~〈Live from Miracle Music Hunt 2014-2015〉」として収録される。既発曲の「つづれ織り~so far and yet so close~」は別として、今作のために制作された新曲2曲がどちらもバンドのメインソングライターであるTAKURO(G)作の楽曲ではない点は非常に興味深いといえる。

 そもそもこの1年間に発表されたシングル3作では、表題曲をTERUが手がけているという点がかなり面白いと思うのだ。昨年7月リリースの『BLEEZE~G4・III~』ではオープニングを飾る「BLEEZE」を書き下ろし(ちなみにこれがTERUにとって初のシングル表題曲となる)、続く10月発売の『百花繚乱 / 疾走れ!ミライ』では表題曲の1つ「疾走れ!ミライ」を作詞作曲。そして今回の「HEROES」へとつながるのだ。

 もともとシングルの表題曲を担当することに消極的だったTERUはこの件について、オフィシャルインタビューで「自信がなかったんでしょうね(笑)。今までTAKUROがシングルとして世に放ってきた楽曲というのは本当に素晴らしすぎて、そこで自分の楽曲がシングルとして出たときになんとなくGLAYの音楽が違う捉えられ方をされてしまうのが怖かった。でも『BLEEZE』という曲が完成したときに『これはGLAYのシングルとしてちゃんとリリースしても、恥ずかしくないように仕上がった』と実感できて、やっとGLAYの中でも同じスタートラインに立てたのかも。そこで自信は付きましたね。やっとシングルとしての楽曲を制作することに対して不安はなくなりました」と語ってくれている。

 TERUが書く楽曲の魅力は、何と言ってもそのキャラクター同様に突き抜けるようなストレートさにある。GLAYの記念すべき通算50作目のシングルのオープニング曲、そして昨年9月に東北で開催された『GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary』のテーマソングに「BLEEZE」が起用されたのも(もちろんTERUと東北との結びつきなどの要因はあるものの)、J-POP / J-ROCKシーンを20年にわたりサバイブしてきた彼らの象徴であるまっすぐさが端的に表現された楽曲だからだと個人的には感じている。わかりやすいメロディと聴き手を鼓舞させる歌詞、そしてパワフルなバンドサウンド。メンバーが40代に突入し、その説得力と深みはより増しているのではないだろうか。多ジャンルに派生 / 拡大化した2015年のJ-POPシーンにて、このタイミングだからこそ評価されるべき1曲だと信じている。

     
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