嵐・二宮和也と JUMP・山田涼介の共演から考察する、グループの現在地

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映画『暗殺教室』で謎の超生物“殺せんせー”の声優を務めている二宮和也

 嵐の二宮和也が声優を務めたことでも話題の映画『暗殺教室』が、興行収入4億円を突破するヒットを記録している。同作の主演はHey! Say! JUMPの山田涼介で、ジャニーズの先輩、後輩が映画の中で共演を果たした形だ。二宮が同作の鍵となるキャラクター“殺せんせー”の声優を務めていることは映画公開初日まで伏せられていて、山田らキャストも二宮だとは知らずに演じていたとのことだ。

 今作のヒットによって、山田はもちろんHey! Say! JUMPもさらに注目を集めるグループへと成長したことは間違いないだろう。次世代を担うジャニーズグループとして、さらなる飛躍に期待したいところだ。(参考:Hey! Say! JUMP・山田涼介の“女子力”はなぜ10代女性に支持される? 人気上昇の背景を読む

 ところで嵐ファンとして興味深いのは、今作に対する二宮和也の姿勢ではないだろうか。原作者・松井優征の対談が掲載されている「週刊少年ジャンプ」No.17(3月23日発売)では、二宮は「今までの映画のアフレコとはまた違いがありましたね。原作つきの作品で、すでに多くの人が読んでいて、それぞれの中に作品の色やイメージができているなかで演技に取り組む作業なんですよね」と語っており、彼にとっても今作が挑戦作だったことが伺える。一方で山田との共演に関しては「本当に、とにかく主演の山田を邪魔しないようにと思っていました。(中略)やっぱり山田の初主演作だから、自分は悪目立ちしたくないなっていうのがあって」と、後輩に花を持たせることを心がけたようだ。

 二宮のこうした姿勢は、嵐自体の姿勢ともリンクする。2月25日に発売されたシングル『Sakura』の表題曲は、ジャニーズ事務所所属の俳優・生田斗真が、小栗旬とともに主演を務めるドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(TBS系)の主題歌で、嵐のメンバーが出演しないドラマの主題歌を担当するのは初めて。いわば、ジャニーズJr.時代からともに過ごしてきた生田斗真を、嵐がサポートする形になった作品といえよう。

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