今日はどの色で楽しむ? ダイソンからカラーカスタムを楽しめるワイヤレスヘッドホン『Dyson OnTrac』が登場

ワイヤレスヘッドホン『Dyson OnTrac』

 掃除機でおなじみのダイソン(Dyson)から、同社にとっては第2弾となるワイヤレスヘッドホン製品『Dyson OnTrac(ダイソン オントラック) ヘッドホン』が発表された。日本での発売日はまだ未定だが最新情報をお伝えしたい。

 昨年、空気清浄機とヘッドホンを一体化させた『Dyson Zone』で大きな話題を呼んだダイソン。今回の『Dyson OnTrac』はそこから空気清浄機の機能を省いた、いわば普通のヘッドホンとなる。ダイソンにとっては初の純粋なオーディオ製品であるとともに、『Dyson Zone』に続く外に持ち出せるダイソン製品の2モデル目にもなる。

 だが、普通のヘッドホンと言ってもそこはダイソン。一般的なヘッドホンとしては珍しい機能を取り入れている。早速紹介していこう。

イヤーキャップとイヤークッションを着せ替えて楽しめる
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 こちらが『Dyson OnTrac』。SF世界のアイテムのような出で立ちだった『Dyson Zone』と比較すると、かなりヘッドホンらしいシルエットに仕上がっている。

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 装着するとこのような印象に。耳を丸ごと覆うオーバーヘッド型のヘッドホンで、サイズ感はかなり大ぶり。

 さて、この『Dyson OnTrac』最大の特徴。それは着せ替え要素だ。

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 ヘッドホン外側のイヤーカップと、耳に当たるイヤークッション部分。この部分のパーツが着脱可能で、他カラーのパーツと簡単に付け替えができる。イヤークッションとイヤーカップはそれぞれ7色ずつ用意されており、パーツ単体でも発売予定だ。ベースとなるヘッドホンは4色(写真左からCNCコッパー、CNCブラックニッケル、CNCアルミニウム、セラミックシナバー)で、こちらはカスタム不可。

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 取り外したイヤーカップとイヤークッション。工具不要で、ひねるだけで簡単に取り外しが可能。イヤーカップはアルミニウム製で、金属の質感が美しい。

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 イヤーカップとイヤークッション、それぞれをすべて別カラーにして彩ることもできる。大きなハウジングは見た目のインパクトにも一役買っている。

 なぜここまでカラバリにこだわるのか。その理由は、やはりファッション性だ。オーディオ製品の中でもヘッドホン(特に屋外で使うもの)はファッションアイテムとしての側面が強いが、ここまでユーザー自身でカラーカスタムができるヘッドホンは市場に無かっただろう。着ている服やその日の気分に応じて色を変えられるヘッドホンともなれば、差し色や靴の色と合わせるなど、よりファッションとしてのヘッドホンが楽しめるはずだ。

30年以上の音を研究し続けた知見

 「オーディオメーカーでもないダイソンがなぜヘッドホンを?」と思う人もいるかもしれないが、実はダイソンは音響に関する研究を長年続けている。

 掃除機や空気清浄機など、モーターを高速回転させて駆動するが、その際に騒音の発生は避けられない。どんな構造にすれば人が不快に感じない音にできるか、どうすればノイズを低減できるか。こうした分野の研究はダイソンにとって欠かせないものであり、そのノウハウは30年以上にものぼる。『Dyson OnTrac』は、ダイソンの音に関する知見の結実ともいえる珠玉のオーディオ製品なのだ。

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 改めて『Dyson OnTrac』を深堀りしていこう。イヤーカップ部分は90度回転させることで薄い形状にできる。後述のケースに入れる際にはこの形状になる。

 本体重量は約440gで、バッテリー再生時間は最大55時間とロングスタミナ。アクティブノイズキャンセリングは1秒間に38万4000回も周囲の音をモニタリングし、最大40dBまで騒音を低減する。アプリ『MyDyson』とも連携が可能。再生周波数は6Hz〜21kHzで、40mmのネオジムスピーカードライバーを搭載。

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 耳に当たるイヤークッション部分の材質は、ウルトラソフトマイクロファイバー。タオルなどでも使われる滑らかな素材で、耳当たりも柔らかい。

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操作方法はタッチではなく物理ボタン式。充電はUSB Type-C。

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 右のイヤーカップには4方向に動かせる十字ボタンがあり、音量や曲送りなどの操作が可能。ここだけ光沢感のある素材で、デザイン面でのアクセントにもなっている。

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 ヘッドバンドのフレームはアルミ製で、軽量さと堅牢さを両立。金属らしい表情のある質感もクールだ。ヘッドバンドの構造は『Dyson Zone』に近い。

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 イヤーカップを外した様子。メカメカしいデザインはやや人を選ぶが、エンジニアリングをデザインに落とし込む姿勢はいかにもダイソンらしい。

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 耳に当たるイヤーキャップ部分の内側。ここは音が出てくるデリケートな場所なので、あまりいじらない方が良いだろう。

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最後に付属のケースを紹介する。まるでパンケーキのような薄さだが…...。

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 側面にゴムが入っていて、折りたたんだ状態の『Dyson OnTrac』がシンデレラフィットするようになっている。収納した状態でも中身がチラ見えしており、この状態でもデザイン性が高い。

音質もファッションも楽しめる、個性派優等生

 肝心の音質は、低音の臨場感やピアノの繊細な高域も素直に聞き取れた。ノイキャンの精度も高く、人が集まっている空間で試聴したがガヤガヤ感がしっかりカットされていた。イヤーカップのフィット感も良く、見た目だけの個性派ヘッドホンではない。このあたりの「見た目以上に真面目」な印象は、『Dyson Zone』の音質レビューなどにもよく見られる。

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 高音質主義も満足できるサウンド・デザインと、自分らしさを楽しめるカラーカスタム要素。これらが『Dyson OnTrac』の魅力だろう。『Dyson Zone』はかなり実験的なモデルだったが、本機はより多くの人に受け入れられそうだ。有名人によるオススメカラーカスタムなども出てくるかもしれない。

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 なお、創業者ジェームズ・ダイソン氏の長男にして同社のチーフエンジニアをつとめるジェイク・ダイソン氏のイチオシカラーカスタムが、こちらの水色×ピンクの組み合わせだそう。ゆめかわみがあるこの色、あのちゃんに絶対似合うと思うのだがどうだろうか。

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