三笘薫の「ゼロハリバートン」アンバサダー就任に思ったこと

三笘薫とゼロハリバートン

 リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。第31回はゾーンに入ると思わず老眼が発動してしまう中年編集の小川がお届け。

スポーツ系出身の編集者と共に発表会訪問

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 カルチャー×テクノロジーをテーマにするリアルサウンドテック。ガジェット、ゲーム、動画クリエイターなど幅広く扱っており、最近ではライフからフード、嗜好品、海外情報までもを取り上げている。実は編集部員のそれぞれに得意ジャンルや経歴がバラエティ豊かでそれを可能としているのだ。

 編集長からして元放送作家であり、音楽メディア出身のテクノロジーマニア。筆者は総合情報誌出身でガジェット全般はもとより、過去に潜水艦からアイドルまで取材していた変わり種。その後、配属になった動画クリエイター担当は某大手メーカー出身のお笑い好き。ゲーム担当は元サッカー専門メディア出身、エンタメサイト配属後はスポーツ繋がりでeスポーツも担当したという剛の者。他にも英語堪能なVTuber&ガジェット担当、動画クリエイター担当だけどガジェット好きで最近カメラを買ったという道産子まで多彩。最近は部内コラボでそれぞれの担当領域を跨いでの企画や取材なども増えてきて、それが新たな発見や刺激となっている。

月から標本を持ち帰った伝説のガジェット“ゼロハリ”

 で、今回は「ゼロハリバートン」のアンバサダーにサッカー日本代表・三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン)が就任したとのことで、ガジェット担当の筆者とスポーツにも詳しいゲーム担当で発表会に潜入。「ゼロハリバートン」といえばアタッシュケースやスーツケースの金字塔で、“ゼロハリ”の愛称でも知られている名門ブランドだ。1938年にアール・P・ハリバートンが創業したアタッシェケースメーカーがそのルーツで、その堅牢さはNASAにも認められ、1969年にはアポロ11号のミッションで「月面採取標本格納器」作成を依頼され、文字通り月からサンプルを持ち帰ったケースという伝説を残している。現在は日本の老舗カバンメーカー・エースの傘下ブランドとなっており、その歴史を紡いでいる。

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 三笘のアンバサダー就任発表会にはエースの代表取締役社長・森下宏明氏も登壇し、今回の起用について「徹底的に自己を分析して、ストイックなまでに自身のサッカーを追求されており、その生き様とか姿勢がゼロハリバートンのブランドコンセプトが一致しているため」とコメントした。

 ゼロハリバートンは形状、素材など多方面で常にブラッシュアップをおこなってきており、例えばアイコニックなシルバー筐体は堅牢なアルミ合金(ジェラルミン)を採用している。このアルミ合金も実は細かく分けていくと1000番代から8000番代までとあり、数字が小さい程加工がしやすく、数字が大きくなるほど堅牢になり、最高クラスは航空機などにも使われる超々ジェラルミンなどになる。森下氏はこれまで5000番代を採用してきたジェラルミンを6000番代に引き上げた「ヘリテージライン」を2025年3月に新たに投入することも明かした。

レジェンドの先は偉大なるヘリテージ

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 続いて登場した三笘はアンバサダー就任に関して「歴史あるゼロハリバートンのアンバサダーになれて嬉しい」とコメント。シンプルだが周囲に溶け込み使える。自分もシンプルなのが好きなので」と笑顔を見せた。自身がスーツケースに詰めるアイテムに関しては「荷物を多めに用意する性格なので、1泊でも2泊用の下着などを持っていく」と慎重タイプであることを自己分析しつつ、また海外遠征などでは日本食材を準備したり、サプリメントを用意するなど荷物は多いが色や袋分けのパッキングで一目で分かるように工夫しているなどプレイさながらのクレバーさも明かしていた。

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  また、選手分析に模した“三笘選手から見たゼロハリ”のレーダーチャートを公開。堅牢性はもちろんのこと、キャスターの性能を高く評価していた。「(クラブのある街は)石畳の街なのでキャスターの性能も気に入っている。ゼロハリはキャスターのスムースさ、堅牢性、シンプルなデザイン性も気に入っている」と改めて振り返った。

 森下社長が語ったように、ゼロハリバートンは来年度には新たに「ヘリテージ」ラインを立ち上げ、そして三笘選手がその顔となる。カバン界ではリビングレジェンドであるとゼロハリと、サッカー界でレジェンド選手への階段を駆け上がる三笘。その先にあるのは偉大なる文化(ヘリテージ)だ。カルチャー×テックを標榜しつつ、多彩なテーマを取り扱うリアルサウンドテックとしては今後、ゼロハリ、三笘ともにその動向をお伝えしていきたい。

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