福岡晃子が語る“microKORG愛” チャットモンチーでもソロワークでも活躍する名機の「トリッキーな使い方」

福岡晃子が語る“microKORG愛”

「チャットモンチーは当時の私のすべて。でも、いまは生活と音楽を密接なものに」

福岡晃子が語る「KORG愛」

――KORGの話題に戻しますと、最近クリスタル仕様のmicroKORGである『microKORG Crystal』が登場しました。実際に見てみてどうですか?

福岡:めちゃくちゃかっこいいですね! 写真で見るよりもかっこいいです。

――しかも裏側もスケルトンなんですよ。ツマミも全部クリスタル仕様になっていて。

福岡:すごい! 裏側スケルトン、めっちゃアツいですね。それこそライブで担いで弾いたりするときとかに、めちゃくちゃ映えそうです。裏側もオシャレやし。

『microKORG Crystal』を触る福岡晃子

ーー基盤の色もスケルトンにするにあたって白に変えたみたいです。

福岡:ほんまや! ツマミも全部色がこれまでのmicroKORGと違ってて、出る音は同じですけど見た目が全然違うから面白いですね。

――ツマミの配置とかもそのままですし、透明になっただけなので使いやすそうです。シリアルナンバーが裏に入ってるんですよ。今回はこの製品のシリアルナンバーとしては2番目にあたる「#900002番」の製品を提供させてもらいます。

福岡:2番! すごい、ありがとうございます! 

――とはいえmicroKORGなので用途はあまり変わらないのかなと思うのですが、どんな風に使ってみたいですか?

福岡:宅録でももちろん使いたいですし、この見た目だったら絶対外に持ち出したいですよね。いっぱい持ち歩きたいです。

『microKORG Crystal』を見つめる福岡晃子

――ちなみに持ち運びに使えるクリアバックなるものも付属しています。

福岡:クリアバッグ! めっちゃ可愛いですね。プールの時に使うカバンみたい!(笑)

――それこそライブでこれを持っていくだけでも十分ステージ映えしそうですよね。

福岡:宅録はもちろん、この見た目だったら絶対外に持ち出してライブに使いたいですね。この前のツアーではUSBのMIDI鍵をPCに繋いでプラグインの音を出したりしてたんですけど、これだったら実音も出せるしカッコいいから、生ベースと組み合わせたりしてみたいな……。

『microKORG Crystal』
『microKORG Crystal』

ーーソロでのライブパフォーマンスは基本的に同期+ベースという感じなんですか?

福岡:基本は音源+生ベースですね。やってるうちに同期と生のベースがすごく合うことに気づいたんです。打ち込みってドラムがないと寂しいというか物足りない感じがするんですけど、それってリズムが生じゃないからなのかなって。でも同期に生のベースを合わせてみたら、一気にローが豊かになった気がして、これは意外といいなと思ったんです。

ーーいいですね。生ベース+『microKORG Crystal』でのパフォーマンス、期待してます! そういえば、直近では『関ジャム』でBase Ball Bearの小出さんがチャットモンチーのことを話題にしてSNSで大きく盛り上がっていました。反響も大きかったかと思いますが、いかがでした?

福岡:家族で「ありがたいね」って言いながら見てました。音楽ってずっと残るんだなっていうのを改めて感じましたね。それこそ私がいま住んでいる街では、近所の高校生とも話したりするんですけど、チャットモンチーの名前を知ってる程度だったりするんですよ。だから私がチャットモンチーだろうが普通の近所のおばちゃんという感じで接してくれるんですけど、テレビを見たら、「おお、ほんまや」みたいに思ったらしくて。だからといって何も変わらないんですけど、なんか面白いなと思いましたね。

『microKORG Crystal』を触る福岡晃子

――いまの高校生はそんな感じなんですね。逆に僕が3年前くらいに聞いた高校生の話だと、先輩が置いていったバンド譜の中にチャットモンチーの楽譜もあって、いまだにコピーしているという話も聞きます。

福岡:めちゃくちゃありがたいですね。バンド頑張っててよかったです。

――音楽はずっとあり続けるというのはそういうことなのかなと思いますね。自分たちは違う道に行ったり新しいことをやるようになっても、残したものは聴かれ続ける。そういう意味でも良い時代ですよね。

福岡:そうですね。私、過去のチャットモンチーのライブを自分で見返すことってほとんどないんですけど、YouTubeとかで流れてくるじゃないですか。改めて見ると、ツーピースのときとか正気じゃないなって(笑)。「こんなライブやってたんや」って思います。

福岡晃子が語る「KORG愛」

――今回はアルバムをリリースされましたが、今作で自分を開放できたから次はどんなものを作ろうといったことや、こういう風に活動していこうといったこともある程度見えてきているのでしょうか?

福岡:そうですね。今は自分が地方に帰ったことで、よりいろんな地方のことを知りたいと思っていて。どうしても大きなライブハウスは都市部に多かったりするので、チャットモンチーのときはその県の一番栄えてるところをメインに行って、また次の土地へとすぐ移動していく感じだったんですけど、今回のツアーではその土地をじっくり味わいたいと思うようになったので、ツアーの前後で遊んだりしていて。そこでいろんな人と出会って、出会った人とコラボしたり曲を作りたいと思えたりするので、やりたいことはどんどん増えていってますね。

 チャットモンチーは当時の私のすべてだったんですけど、今は生活と音楽を密接なものにしようと思っているので、あのときとはベクトルは違っていて。ただそれを比べるのはナンセンスだと思っていて、地方だろうが都会だろうが、音楽を発信する側も発信する場所を選べるし、受け取る側も選べる時代だから、国境もフィールドも超えて、みんなが自由に音楽を行き来できる良い時代なんじゃないかと思います。

■製品情報
microKORG Crystal:https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg_crystal/
microKORG(2002):https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる