ヒカキン、フィッシャーズ、東海オンエア、水溜りボンドーーYouTuberが愛用するフリー素材BGMの数々

 YouTubeの編集に必要不可欠なBGMには、聴いただけでそのYouTuberを連想させるものがある。たとえばフリーBGM「Cat life」を聴いたなら、水溜りボンドの動画を連想させるだろう。この記事では、有名YouTuberが愛用しているフリーBGMに焦点を当てていく。

Cat life @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL

 フリーBGMとは、動画編集ソフトにあらかじめ入っているものや、製作者が自らのサイトで無料配布しているものを指す。無料で使用できるので、YouTuberにとってとてもありがたい存在だ。

 では、フリーBGMを実際に使用している主なYouTuberたちを見てみよう。

ヒカキン

雨の町子さん @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL

 たとえばヒカキンは、HikakinGamesにてフリーBGM「雨の町子さん」を使用している。このBGMを聴くと、彼が『マインクラフト』をプレイしている姿を思い浮かべる人が多いようだ。また、HikakinTVで動画の最後にかかる「登録、登録、登録〜♪」でお馴染みの曲は「Torn Jeans Long」というフリーBGMである。

とーろくとうろく♪のエンディング復活じゃああああああああぁぁぁぁぁ!!!

東海オンエア

 東海オンエアといえば、過去のエンディングで使用していたフリーBGM「ドラムとベースは居残り練習」のイメージが強い方も多いだろう。約5年前にエンディング動画を募集し、見事採用されたものを長く愛用していた。その期間は何と4年間に及ぶ。現在は別のエンディングに変わっているが、当時から動画を楽しんできたファンたちにとって、このエンディングは今も脳裏に強く刻まれた思い出だ。

フィッシャーズ

 フィッシャーズで使用しているフリーBGMの中で特に有名なのは「夏はsummer!!」と「HOW TO PLAY」だろう。「夏はsummer!!」は、主にドッキリ企画でネタバレする際に使われている。「HOW TO PLAY」はエンディングで長きにわたって使われており、いまも現役だ。出だしを聞くだけでメンバー(主にシルクロード)の「動画観てくれてありがとう!」という声を思わずイメージしてしまうほど、フィッシャーズの動画を支え続けている。

HOW TO PLAY @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL

はじめしゃちょー

なんでしょう? @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL

 はじめしゃちょーの動画冒頭に流れている「なんでしょう?」と、レトロゲーム風のエンディングで使われていた「レトロゲームセンター」。両者ともに長い間使用していたため、耳にした時点ではじめしゃちょーの姿を想像する人も多くいるはずだ。最近はあまり流れなくなったが「はじめしゃちょーと言えばこの曲」と言っても過言ではないだろう。

デカキン

Simple | iMovie Song-Music

 ヒカキンのモノマネ動画からブレイクし、現在は大食い企画やクレーンゲーム企画が人気のデカキンは、フリーBGM「Simple」を初期からずっと愛用している。この曲はAppleのビデオ編集ソフト「iMovie」のテーマ曲に入っているものだ。彼の動画はいつも平和で温かい魅力が感じられるが、その効果に「Simple」が一役買っていると言えるだろう。

もちまる日記

 ゆったりとしたリズムで落ち着く曲調の「Claudio the worm」は、登録者180万人を超える猫チャンネル「もちまる日記」で使われている。猫のもちまると、その飼い主である下僕の日常をコミカルに描いている当チャンネルにぴったりだ。

かえるのピアノ @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL

 また、複数の人気YouTuberが使用している有名なフリーBGMもある。たとえば軽快なピアノの音色が印象的な「かえるのピアノ」はタケヤキ翔/ラトゥラトゥやしばなんチャンネルで使用されているBGMだ。他にもたくさんのフリーBGMが、YouTuberたちの動画を盛り上げている。

 このようにさまざまな場で使われているフリーBGMだが、無料だからといって軽い気持ちで利用して良いわけではない。十分気をつけなければ、著作権侵害として訴えられてしまうこともある。かつてフリーBGMを使ってネタを披露していた芸人が著作権を巡ってトラブルになり、全国的なニュースになってしまったことは記憶に新しい。

 YouTuberたちも同様だ。油断していると、知らぬ間に著作権を侵害してしまう危険性がある。彼らはそうしたトラブルを防ぐため、使用する際に概要欄にクレジット表記をしたり、製作者と連絡を取って使用許可を得たりと対策を取っているようだ。YouTuberは面白い動画を撮ってYouTubeに投稿するだけでなく、権利関係にも気を配るなど大変な仕事であるといえる。

 BGMはそのチャンネルの世界観を構成する大事な要素だ。最近は音源を自分で作成したり、プロに依頼したりとBGMに凝ったチャンネルも増えたが、かつては動画編集ソフトやサイトからダウンロードしたフリーBGMを使っているチャンネルばかりだった。フリーBGMには、今人気のYouTuberが駆け出しの頃から使用し続けているものも多く、世界観に加えて懐かしさを感じられる良さがある。

 今後動画を見るときは、使われているBGMにも注目して楽しむのがおすすめだ。そのYouTuberが表現したい世界観により入り込めるだろう。

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