“令和のたまごっち”の進化に驚愕ーーアプリとも連動し、婚活パーティーにも行ける『たまごっちみーつ』を育ててみた
1996年にバンダイから発売された『たまごっち』。社会現象を起こし、デジタルモンスターシリーズや万歩計ゲームなど、派生玩具を大量に生み出してきたこのシリーズ。
筆者も赤外線通信が搭載された『かえってきたたまごっちプラス』というシリーズで初めてたまごっちに触れ、手のひらの中で育っていくキャラクターに愛情を捧げることに必死になっていたものだ。
この『たまごっち』、近年も最新作をリリースしていることをご存じだろうか。
その名も『たまごっちみーつ』シリーズ。
メルヘン、マジカル、パステル、ファンタジー、スイーツと、本体の色だけではなく、登場キャラクターやエリアをバージョン分けした、フルカラーたまごっちである。今回の作品はひとつ前の『たまごっちm!x』に引き続き、スマートフォンアプリとの連動を可能としている。
今回は、その『たまごっちみーつ』の中でも2020年10月に発売された『たまごっちみーつ サンリオキャラクターズみーつVer.』を育ててみることにした。
著者がこれまでプレイしてきたコラボ版たまごっちでは、あくまでもたまごっちのキャラクターたちとは切り離されたキャラクターを育成していた。
しかし、パッケージからも分かる通り、今回のサンリオみーつVer.では、まめっちやくちぱっちをはじめとした、お馴染みのキャラクターが登場することが分かる。
たまごから孵化させること1分。真っ白なたまごっちが産まれた! この時点ではどんなたまごっちに育つのかは分からない。サンリオコラボと言っても、最初からたまごっちがサンリオキャラクターになることはないようだ。
操作方法はこれまでのたまごっちと同じ。左が選択、真ん中が決定、右がキャンセルボタンになっている。記憶をたどりつつ、食事を与えたりトイレに行かせたりしていると、「おでかけ」というコマンドが目に付いた。
こちら、お部屋からどこかへお出かけできる仕様らしい。筆者のプレイしていたころのたまごっちでは、お店に行けるくらいのものだったが、『たまごっちみーつ』では、リゾートエリアや、プレイした時点では解放されていないエリアもあるという……。
これまで、ただの育成ゲームだったはずのたまごっちが、エリアを拡張されたことでRPGのように世界を広げていることには驚いた。
ためしに、たまごっちリゾートというエリアに進んでみる。すると、ラブリっちというキャラクターが出迎えてくれた。
どうやらこのゲームは、自分の住んでいる街から出て、旅をすることで他のたまごっちと友だちや恋人になれるらしい。エリアによって出会えるたまごっちが違い、何度も会わないと恋人に慣れないことから、かなりやりこんでいかなければならないことが分かる。
だが、それを逆手にとれば、エリアを絞っていくことで、出会えるたまごっちを厳選することも可能だ。結婚し、子どもを作ることで今回の『たまごっちみーつ』は遺伝子組み換えのように次の子どもにキャラクターの要素を加えていくことが可能なので、理想のたまごっちを作るために様々なエリアに行き、特定のキャラクターを狙って恋人になればいいというのは良心的かもしれない。
だが、残念ながら一巡目ではサンリオキャラクターに会うことはかなわず……。一巡目の結婚相手は、まめっちを選ぶことに。
こちらも、初期のたまごっちユーザーからすれば、難易度の高いキャラクターを攻略できるということで、プレイはより簡単になっているのかもしれない。たまごっちと結婚すると、すぐさまハネムーンへ旅立ち、部屋に戻るとすぐに子どもが生まれている。トップスピードで次の世代に交代だ。