“令和のたまごっち”の進化に驚愕ーーアプリとも連動し、婚活パーティーにも行ける『たまごっちみーつ』を育ててみた
育てば育つほど父母にそっくりな子ども
家族写真を撮る機能で三世代さかのぼれば、親世代、祖父母世代の要素を少しずつ足して現在のたまごっちに至ることが分かる。2世代目からはサンリオエリアも拡張され、ハローキティやポムポムプリンと出会えるらしいので、どんな要素を拾って子どもが脈々と続いて行くのか注目していきたい。
結婚は、自分のたまごっち本体だけではなく、今まで通り本体同士の通信と、アプリ内での婚活パーティの参加によって行うことが可能となっている。
初めて通信機能を搭載したたまごっちから比べると、アプリで世界中の人と交流のできるようになった『たまごっちみーつ』シリーズは、目に見えてプレイバリューを高くしていると言える。
社会現象になった折、「目を離すとたまごっちが死んでしまう」と言っていた問題も、たまごっちをホテルに預けたり、2世代目以降は自分が以前育てたたまごっちに里帰りさせることで19時ごろまで放置してよいなど、プレイする世界観を邪魔しない対策が取られているのも、とても良心的だと感じた。
それにしても、エリアを移動するとより分かる、カラーとビット数の進化。赤外線ではなくいつの間にかBluetooth接続になっていたり、ボタン操作が単純ながらもたまごっちはどんどん進化しているのだ。
今後もどんなたまごっちが出て、私たちたまごっち世代を驚かせてくれるのか。ぜひとも注目していきたい。
■皐月彩
脚本家、小説家。代表作『キワドい2人』『25歳独身イマドキ女子がマッチングアプリをやってみた結果日記』。円谷プロダクション『ウルトラマンジード』の制作に携わった後独立。現在オリガミクスパートナーズ所属。