二人脱退の逆境がチャンスに? ばんばんざい・みゆのチャンネル”乗っ取り”が歓迎される理由

ばんばんざい・みゆの”乗っ取り”に反響

 2025年からぎしとみゆの2人で新たなスタートを切ったYouTuberグループ・ばんばんざいが、ぎしの2週間の育休に伴い、みゆのみでの投稿をスタート。単独での1本目の動画が100万回再生を記録し、大きな反響を集めている。そこで今回は、ばんばんざいが1人でも安泰な理由を考察してみたい。

 歌ってみた企画やドッキリ企画で絶大な支持を集めるばんばんざいは、チャンネル登録者292万人を誇るトップYouTuberグループ(2025年2月14日時点)。昨年12月31日をもってメンバーのるながグループを卒業したことを受け、今年からはぎしとみゆの2人体制で活動をしている。

 そのようななか、第一子の誕生を控えるぎしが2月9日の動画投稿をもって、2週間の育児休暇に突入。目まぐるしく状況が変化している最中の同月11日に投稿した動画では、ついにみゆが1人で登場した。「本日から私、みゆ、ばんばんざいを乗っ取りたいと思います」と意気込みを語るも「正直、不安もある」と本音をポロリ。しかしながら、それ以上に「みんなにいいものが届けられるといいな」という思いや楽しみが勝っていると、頼もしい言葉が発せられている。

 この動画の内容はというと、みゆがスーパーで買い物をし、三色丼と味噌汁、お浸しを作って実食するというもの。ぎしの妻が出産後、少し落ち着いた頃に、ぎし夫婦にちらし寿司を振る舞いたいという思いから、その練習としてご飯を作る企画にしたそうだ。ファンのなかでは料理が苦手というイメージのあるみゆだが、その部分についてはファンに「ギャフンと言わせたい」と発言。その思いとは裏腹に、焦りからエセ関西弁がたびたび発せられているが、手際よく調理をこなし、美味しい料理ができあがったようだ。

 期間限定とはいえ、この短期間に3人から1人となってしまったばんばんざい。これまで企画が練られたコンテンツが多く投稿されていたが、今回の動画はばんばんざいチャンネルのなかでもゆるく、まったりと視聴できるコンテンツに仕上がっている。それもそのはず、実は今回の動画については、みゆが敢えて企画色があまり出ない内容にしたもの。動画の始まりから最後まで、みゆが1人で出演するのは同チャンネル史上初のことで、同動画は一瞬、みゆが手がける個人チャンネルのような錯覚を覚える。だが、この画角がむしろ視聴者にウケており、公開から3日後には再生回数100万回を突破しているのだ。

 実際に視聴者からは「個チャを見てるみたいで新鮮だけど、それを知らない一面を見られる視聴者さん達の方が新鮮だろうな」といった、新鮮さに目を奪われたという声が多数挙がっている。みゆの個人チャンネルはというと、美容や恋愛トークが人気で、同じ1人での動画でも今回の動画とは毛色が異なるものがほとんど。この点については、「個チャンも見てるんだけどまた違った感じ」という声がいくつかあり、“ばんばんざい用”のコンテンツとしてしっかりと準備したことも、再生数が伸びた要因と考えられる。

 さらに、これまで3人のなかでバランサーとして力を発揮してきたみゆについて、「いつも周りとのバランスを考えてるみゆちゃんだからこそ1人になっちゃっても逆に価値が上がる感じ」と、今回の動画は中立の立場であったみゆの新たな魅力を伝えられるものとして、評価されていることがわかる。

 3人から1人になったいま、できる企画は限られてしまうかもしれないが、みゆがグループのチャンネルに初めて投稿した単独コンテンツは、これまでグループのなかで隠されていたみゆ個人の魅力を伝えられる動画だった模様。まだまだベールに包まれた部分がありそうなばんばんざいは、たとえ1人でチャンネルを守ることになっても、安泰といえそうだ。

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