秋奈・今井文也・伊東健人が語る“Vivid BAD SQUADの成長”と劇場版『プロセカ』への想い

ビビバス声優が語る、劇場版『プロセカ』

 アプリゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(『プロセカ』)』のアニメ映画作品『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』が、1月17日より全国の劇場で公開スタート。初週3日目で観客動員数23万人、興行収入3億円を突破するなど、話題を呼んでいる。

 そんな『劇場版プロセカ』の公開にあたって、リアルサウンドテックでは、Vivid BAD SQUADの小豆沢こはね役の秋奈、東雲彰人役の今井文也、青柳冬弥役の伊東健人へのインタビューを実施。アニメ映画化が決まった際の感情や、キャラクターの成長などについて語ってもらった。

ーー『プロセカ』初のアニメ映画化おめでとうございます。最初にこのお話を聞いたとき、どのような心境だったのでしょうか。

秋奈:これまでも「ぷちセカ」のようなミニアニメは展開されていましたが、まさか映画化されるとは思っていなかったので、本当に驚きましたし、夢かな?と思うほど嬉しかったです。また、プロセカは楽曲が作品の重要な要素となっているので、その点がどのように描かれるのか、そしてどんな楽曲が作品を彩るのか、とてもワクワクしました。

小豆沢こはね役の秋奈

伊東:『プロセカ』はここまで『コネクトライブ』や『セカイシンフォニー』、そして『ぷちセカ』と様々な展開をしてきたので、劇場版もいずれは来るのだろうと思っていました。なので「ついに来たか」と言う感じでしたね。

今井:『ぷちセカ』や楽曲のMVでアニメーションとして届けられていたものの、劇場版としてキャラクターのもっと深い部分がどのように描かれるのかすごく楽しみでした。自分自身青春時代にボーカロイド楽曲をよく聴いていたので、初音ミクがいよいよ劇場でアニメーションとして動くんだという感慨深い気持ちもありましたね。

東雲彰人役の今井文也

ーー『プロセカ』も現在は5年目に突入しており、シナリオのなかで大きく成長を遂げています。みなさんはそれぞれ、演じているキャラクターたちの変化をどのように感じていますか。

秋奈:こはねちゃんは最初、とても引っ込み思案で大人しい子でしたが、ビビバスに加入してからは精神面でもどんどん成長し、たくましくなってきています。演じるうえでは、その成長をゲームをプレイしてくださっている方にもしっかり感じてもらえるように、意識して演じています。歌い方についても、最初はかわいらしく柔らかい雰囲気を意識していましたが、今はディレクターさんと相談しながら、感情を押し出すようなアクセントをつけてみたり、巻き舌も使ったりと、自我を出すような歌い方も表現できるように心がけています。こはねちゃんのかっこいい部分を表現することが増えてきていると思いますし、レコーディングの際は、声優としてのお芝居はもちろん、こはねちゃんの気持ちも大切にしながら、「私はビビバスの一員なんだ!」という強い想いを込めて歌うようにしています。

伊東:どのキャラクターもすごく成長していて、最近の僕は“親戚のおじさん”のような気持ちでキャラクターを見ているんですけど(笑)。冬弥は音楽性の違いによる父親との確執がある家庭環境の中で、歌い方に悩んだりしながら、作曲にも挑戦したりと、ビビバスを通じて成長していっていることをすごく感じています。ビビバス全体の話をすると、キャラクターごとに役割というか得意分野が分かれてきているなとも思っていて。こはねは小さな背中で語るというか、パフォーマンスで周りを感化させられるし、彰人は言葉で「お前ら行くぞ」と引っ張ってくれるモチベーターだし、杏は裏表のない明るい性格で、言葉でも姿勢でも見せてくれる。そんな絶妙なバランスでどんな出来事もすべて成長の材料に変えてしまう彼らの恐ろしさみたいなものを感じながら成長を見守っている感じですね。

青柳冬弥役の伊東健人

今井:お二人に大体言われてしまいましたが(笑)。ビビバスは高校生にしてはかなりの場数と修羅場を経験してきているユニットで、それを踏まえて個々のキャラクターごとの強みが出てきているのが、ストーリー面でも歌唱面でもわかりますよね。そこが今後どう展開されていくのか僕も気になりますし、劇場版で起こる出来事に対して、各々がどういう反応をするのかという新たな発見もあったので、そういうところを楽しんでいただければと思っています。

ーー今回の映画の内容について、それぞれが考える見どころとは?

秋奈:「プロセカ」には5つのユニットがあり、それぞれ個性が全く異なるので、その個性をどうやってひとつにまとめるのかとても気になっていました。ですが、実際に台本を読んでみると、各ユニットの魅力がしっかり活かされつつ、起承転結が明確で、まとまりのある感動的なストーリーになっていたので、とても素敵だなと感じました。また、ストーリーだけでなく、劇中に流れるBGMや楽曲、アカペラなど、音に関するこだわりも随所に散りばめられているので、そういった点にも注目して楽しんでいただけたら嬉しいです。

伊東:今回に関しては、既存のキャラクターたちを掘り下げるというよりかは、劇場版のポスターにあるように劇場版オリジナルとなる“閉ざされた窓のセカイの初音ミク”がいるわけです。その新たな初音ミクと既存のキャラクターがどう関わっていくのか、特にビビバスがどう物語に影響を与えていくのかというところを楽しんでいただきたいです。

今井:ビビバスの今まで培ってきた音楽をどういう風にストーリーの中で展開していくのかというところもそうですが、全体的に楽曲に期待できる作品になっているので、聴覚でも楽しんでいただきたいですね。

※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。

■公開情報
『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』
2025年1月17日(金)公開
キャスト:藤田咲(ORIGINAL CV.初音ミク役)、下田麻美(ORIGINAL CV.鏡音リン・鏡音レン役)、浅川悠(ORIGINAL CV.巡音ルカ役)、拝郷メイコ(ORIGINAL CV.MEIKO役)、風雅なおと(ORIGINAL CV.KAITO役)、野口瑠璃子(星乃 一歌役)、礒部花凜(天馬咲希役)、上田麗奈(望月穂波役)、中島由貴(日野森志歩役)、小倉唯(花里みのり役)、吉岡茉祐(桐谷遥役)、降幡愛(桃井愛莉役)、本泉莉奈(日野森雫役)、秋奈(小豆沢こはね役)、鷲見友美ジェナ(白石杏役)、今井文也(東雲彰人役)、 伊東健人(青柳冬弥役)、廣瀬大介(天馬 司役)、木野日菜(鳳えむ役)、Machico(草薙寧々役)、土岐隼一(神代類役)、楠木ともり(宵崎奏役)、田辺留依(朝比奈まふゆ役)、鈴木みのり(東雲絵名役)、佐藤日向(暁山瑞希役)
原作:セガ、Colorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディア
監督:畑博之
脚本:米内山陽子
キャラクターデザイン・総作画監督:秋山有希
サブキャラクターデザイン・総作画監督:辻雅俊
プロップ設定:牧野博美
美術監督:鈴木くるみ
美術設定:塩澤良憲
撮影監督:岩井和也
色彩設計:手嶋明美
CGIディレクター:小川喬右、鈴木晴輝
編集:髙橋歩
音響監督:明田川仁
音響効果:上野励
音響制作:マジックカプセル
音楽:宝野聡史
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:松竹
製作:「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会
©「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会
公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/pjsekai-movie
公式X(旧Twitter):https://x.com/pjsekai_movie

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