リアル・タケコプター登場まであとわずか? 近い将来実現しそうな、ドラえもんのひみつ道具5点とは
バナナマンをMCに、世の中の気になる事柄の「その先」を調べるバラエティ番組『ソノサキ~知りたい見たいを大追跡!~』(テレビ朝日系)。9月4日の放送では、アニメ・ドラえもんのひみつ道具5つをピックアップし、現代の技術でどれくらい実現に近づいているのか調査された。
最初に取り上げられたひみつ道具は、頭に付けるだけで空を自由に飛び回れる、作中最もポピュラーなアイテムの一つ「タケコプター」。その誕生を予感させる新製品が今年7月、イギリスのロンドンで発表された「ジェットスーツ」だ。
小型のジェットエンジン5基を搭載し、1回で約9分の空中散歩が可能。最高時速50㎞、高度3,600mまで飛行可能なため、理論上、富士山の9合目まで飛んでいけることになる。既に製品として販売もされており、お値段はなんと約5,000万円。一般市民の間で普及するにはしばし時間がかかりそうだが、今後、軽量化・低価格化が進めば、誰もが気軽に2階の窓から空へ飛び立てる時代が来るかもしれない。
続いて調査するひみつ道具は「出ちょう口目」。これは、目玉と唇を「出張」させ遠隔操作して、その場に行かなくても見たり、食べたりすることが出来るというアイテム。作り物の目・口で受けた刺激・感覚をそのまま本人に伝えるという高度な技術が使われている。
この近未来技術の誕生を予感させる製品が、ロボット工学・人工知能のスペシャリストが集う日本企業・テレイグジスタンスが開発した「MODEL H」というロボットだ。インターネットで地球の裏側からでも遠隔操作でき、さらに、「熱い」「冷たい」「ツルツル」「ザラザラ」といった感覚もロボットを通じて味わえるという。何故このようなことが可能なのかというと、ロボットの指先には「温度」「圧力」「振動」を読み取る特殊センサーが内蔵されており、その情報をデータ化。データは直ちに操作者がはめたグローブへと送信され、指先の装置の温度が変化&動くことでリアルな温度や圧力を感じ取れるらしい。この「MODEL H」によって旅行の疑似体験、さらには宇宙空間へ持ち込んで地球にいながら「宇宙遊泳」を楽しめるようにしたいというのが開発者のビジョンだそうだ。
次のひみつ道具は「水中バギー」。陸上はもちろん、水の中に潜って走れるこのひみつ道具に限りなく近づいている近未来カーが、スイスの自動車メーカーにより開発された「sQuba(スキューバ)」だ。見た目は完全にオシャレなオープンカーだが、車体後部にあるプロペラと側面にあるジェット噴射により水中を時速3kmで進み、水深10mまで潜水可能なのだとか。しかし、水中へ潜る際も「オープン」したままなため、乗っている人たちは全員ずぶ濡れになる。