デヴィッド・ボウイ、99年パリの未発表ライブ音源で歌う“ブルーな情感” 『アワーズ…』制作時の葛藤と確執から紐解く
デヴィッド・ボウイの新たな未発表ライブアルバム『サムシング・イン・ジ・エアー(ライヴ・パリ99)』が、8月14日にデジタル配信リ…
メイン・ヴォーカル担当のT・ボズ、ラップと作詞担当のレフト・アイ、コーラス担当のチリ、その3人から成るガールズR&BグループがTLCである。92年にアルバム『Ooooooohhh...On The TLC Tip』でデビュー。メンバーそれぞれの確立されたタレント性、抜群のヴォーカリゼーション、コンテンポラリーなR&Bにヒップホップの手法を巧みに取り入れた完成度の高いトラック群により、一躍スターダムへとのし上がる。さらにはファッションからライフ・スタイルに至るまで、音楽以外の側面もアメリカン・ティーンネイジャーを始め全世界の若者から強い支持を獲得、彼女たちは絶大な影響力を誇るようになった。
後々、ここ日本でも、SPEEDや安室奈美恵、MAXといった女性アーティストたちがこぞってフェイヴァリットとしてTLCの名を挙げるようになり、TLCのスタイルを自らの楽曲/ダンス/ファッションに反映させていったことも注目に値するだろう。94年に発表された2ndアルバム、その名も『クレイジーセクシークール』は世界中で爆発的なセールスを記録。なかでも「ウォーターフォールズ」は90年代型ヒップホップ/R&Bのアンセムとして、ポップ・ミュージック史に燦然と輝く名曲である。その後、所属事務所/マネージメントに関するトラブルが頻発し、一時はグループの存続すら危ぶまれたが、99年の3rdアルバム『ファンメール』で見事に復活。その健在ぶりに胸を撫で下ろしたファンも多いことだろう。
——02年4月、レフト・アイが交通事故により急逝、全世界に衝撃が走った。が、残されたT・ボズとチリは彼女の遺志を汲んで活動を続けることを発表。レフト・アイがそれまでにレコーディングを終了していた音源を最大限に活かし、02年にアルバム『3D』を完成させた。
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