ロッド・スチュワート、15年ぶりの来日公演 サプライズ演出に満ちたハイライト続きの一夜
ロッド・スチュワートの来日公演『Live in Concert, One Last Time』が3月20日、東京・有明アリーナで…
60年から75年にかけて、フェイセズと並行しながらソロ・アルバムも発表する——という、非常に精力的な活動を行ってきたロッド・スチュワートは、その後フェイセズを脱退。ソロ・シンガーとしてしなやかにメインストリームへと進出した。
如才のないソフト・ロック・ナンバー「トゥナイツ・ザ・ナイト」やロック・ディスコ調の「アイム・セクシー」などは、どちらかといえばリスナーにおもねるような曲調だったが、ジェフ・ベック・グループやフェイセズの一員としての活躍に触れずに、彼を単なるポップ・シンガーと見なすのは大間違いだ。
ロッドの長きキャリアを振り返るCDのボックス・セットは、ロック界の名士として評価されるべきアーティストだ——ということを確実に実証している。素朴なフォーク・ロックの「ハンドバッグス・アンド・グラドラッグス」やレッド・ツェッペリンを思わせる「アイム・ルージング・ユー」、そして悩まし気な「ダウンタウン・トレイン」……といった佳曲に触れれば、その時代時代を見据えた審美眼や、メロディ・センスに感服させられるはずだ。
ロッド・スチュワートの来日公演『Live in Concert, One Last Time』が3月20日、東京・有明アリーナで…