the band apart 木暮栄一「HIPHOP Memories to Go」第4回 新たな衝撃をもたらした“ジャパニーズ・ヒップホップとの出会い”
the band apartのドラマー・木暮栄一が、20年以上にわたるバンドの歴史を振り返りながら、その時々で愛聴していたり、音…
MICROPHONE PAGERを聴いて、ラップを始めたヘッズは数知れず。それほど彼らの影響は大きかった。
MURO/TWIGY/P.H.FRON/MASAO/DJ GOという超強力な面子で92年に結成。"ソロの集団"だけあって、熱いマイク・リレーで次々に主役交代しながら個々のスキルをみせつけてゆく様は圧巻だ。そして、リリックはあくまでも硬派を貫く。——「改正開始」(93年)は、コマーシャルなラップやレベルの低いシーンをまさに"改正開始"する内容であり、「MICROPHONE PAGER」(93年)は他のラッパーとの格の違いをみせつける自分賛歌だ。さらに「一方通行」(94年)ではシーンに一歩足を踏み入れたら後戻りすることはできない、といった覚悟を表現している。こうしたヒップホップ的信念が、多くのリスナーの心を突き動かしたと言えるだろう。また、トラックも媚びたようなムードはなく、イースト・コースト風の太いベースが特徴的な、ストリート感覚を漲らせたサウンドが鳴らされている。
the band apartのドラマー・木暮栄一が、20年以上にわたるバンドの歴史を振り返りながら、その時々で愛聴していたり、音…