Big Thiefメンバーによるソロ新作、Wilcoやスティーヴィー・ワンダーを歌ったLambchop初のカバー盤……USインディー必聴の5作
Buck Meek『Two Saviors』 近年、USインディーシーンで、ますます存在感を発揮するようになって…
テネシー州ナッシュヴィルに古くから伝わるポピュラー・ミュージックをもとに、スティール・ギターやトロンボーン、オルガンなどの装飾を加えて、ごった煮にしたサウンドを聴かせてくれるラムチョップ。「はちゃめちゃなカントリー・バンド」と呼ばれる彼らの楽曲は、実にファニーだ。カントリーとカテゴライズするほど泥臭くないポップス志向のグループであり、使用する楽器が多いため楽曲にさまざまなアクセントがつき、曲ごとにイメージがまったく異なっている。94年に発表されたデビュー・アルバム『I Hope You're Sitting Down』を聴いてみても、メロディが端麗なポップスから、カントリー・ポップス、はたまたカーテイス・メイフィールドの「ギヴ・ミー・ユアー・ラヴ」のカヴァーも収録するなど、実に幅広いのだ。風土の匂いを残しつつ、さまざまな音楽要素を取り入れようとするハングリーな姿勢が彼らのもつ最大の味だろう。
Buck Meek『Two Saviors』 近年、USインディーシーンで、ますます存在感を発揮するようになって…