『ラストノート』“葵”内田有紀と“澄晴”寺西拓人の再会がまさかの展開 最終回直前の衝撃

優子は澄晴の心を射止めた葵への嫉妬に駆られ、2人の仲を壊そうとしたこともある。莉奈(桜井日奈子)もまた澄晴への思いを抑えられず、葵の会社にまで押しかけた。どちらの行動も決して褒められたものではないし、相手を傷つけてもいる。でも、少なくとも2人は物分かりのいいふりをして、自分の気持ちに蓋をすることはなかった。
恋をすると、感情は簡単にぐちゃぐちゃになる。普段の自分ならしないようなことをして、後から恥ずかしくなることもあるだろう。それでも、みっともない姿をさらしてまで思いを出し切ったからこそ、優子も莉奈もようやく澄晴への恋に区切りをつけ、今度は葵の背中を押すことができたのではないだろうか。その先で、岩村(平原テツ)や龍太(草川拓弥)のように、ずっとそばにいた人の存在にも気づけたのかもしれない。

葵は自ら澄晴に電話をかけ、翌日会う約束を交わす。誰かのためではなく、自分が彼と一緒にいたいから戻る。その決意が感じられた。
ところが、約束の場所で葵を待っていたのは、思いがけない言葉だった。互いに「会いたかった」と伝え合い、今度こそ同じ未来へ歩き出すかに思えた直後、澄晴は葵に「一緒にはいられない」と告げたのである。
なぜ澄晴は、覚悟を決めて戻ってきた葵を拒んだのだろうか。葵と別れてからスランプに陥っていた彼は、彼女から連絡を受けた途端、一気にコンペに出す絵を描き上げた。ところが、斎木(白鳥晴都)に創作の原動力を尋ね、「自分自身です。描きたいものって自分の中から湧いてくるものじゃないですか」と返されると、その表情が曇る。

澄晴が一度は諦めた絵の道に進むことができたのも、葵のおかげだった。でもそれゆえに、葵がいたから描けたのか、それとも葵がいなければ描けないのか、わからなくなってしまったのかもしれない。さらに、奥田(徳井義実)の「50を過ぎてからの決断は、一生を見据えたもの」という言葉も、澄晴の胸に残っていたのだろう。自分の迷いがあるうちに、一緒にいたいという気持ちだけで突っ走れば、また葵を振り回してしまうかもしれないと考えたのではないだろうか。この別れが、葵への依存から抜け出すための決断なのか、周囲の言葉に揺さぶられただけなのかは分からない。
ただ現時点では、結局また葵を振り回しているようにも見える。2人が残すラストノートは、甘い香りか、それともビターな香りか。残すところあと1話。葵と澄晴の恋の行方を、最後まで見届けたい。
■放送情報
木曜劇場『ラストノート』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:内田有紀、寺西拓人、坂井真紀、桜井日奈子、草川拓弥、徳井義実、佐々木蔵之介ほか
脚本:的場友見
演出:相沢秀幸、中前勇児
プロデュース:三竿玲子
主題歌:椎名林檎「裸」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
制作・著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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