『GTO』授業シーンがない学園ドラマのすごさ “鬼塚”反町隆史の粘り強さが生む変化

8月10日に放送された『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)第4話は、孤立した生徒と教師が自分の居場所を見つける話だった。
首の皮一枚で教師を続けている鬼塚(反町隆史)。生徒一人ひとりを鬼塚なりの情熱あふれる指導で導き、健太(森本陸斗)や結(稲垣来泉)、歩夢(川口和空)は見違えるように生き生きと学校で過ごしていた。だが、そんな鬼塚を良く思わない生徒たちもいた。1年B組のチャットに「そろそろ鬼塚にはお仕置きが必要」という書き込みがされ、あずさ(松嶋菜々子)からも調子に乗らないように釘を刺される。はたして鬼塚は「お仕置き」をされてしまったのか?

第4話の中心になったのは鈴木百花(大島美優)だ。ムードメーカーで盛り上げ役の百花は、チャットの書き込みは自分がしたと発言。実は百花ではないのだが、同級生を喜ばせるため、百花は鬼塚を罠にはめることにした。百花は鬼塚に話しかけ、一緒に写真を撮ると、それをAIで加工し、フェイク画像を作成。鬼塚の迷惑行為や生徒へのセクハラはネットで広まり、保護者から苦情が殺到する。教頭の中丸(近藤芳正)から、無実であると証明できなければクビにすると言われてしまった。

『GTO』がすごいのは、学園ドラマでありながらほとんど授業シーンがないこと。これは2026年版でも変わらない。勉強よりも大事なものがあるというメッセージがまっすぐ伝わってくる。その分、鬼塚と生徒たちの関係性が濃密に描かれているのが特長だ。

謹慎中の鬼塚はこっそり学校へ行き、下校する百花をつかまえて潔白を証明してほしいと頼む。しらを切る百花に食い下がる鬼塚が口にしたのは、百花にとって意外な一言だった。
「お前、何に悩んでんの?」
鬼塚は百花が人に言えない悩みを抱えていることを察知して、ずっと気にしていた。その悩みを聞くことは、担任である自分の仕事だと思っている。そして、生徒のためなら、わりと無理めなリクエストにも全力で応えようとする。簡単にあきらめない。

であるのだが、百花の要望はハードルが高く、さすがの鬼塚でも難しかった。はた目から見ても、両親の不仲と引きこもりの兄、ぜんそく持ちの妹の間で、百花は常に気を使っていた。百花の家庭は構造的な要因が大きく、変わるのは時間がかかる。そうしている間に、百花は家出してしまった。




















