『豊臣兄弟!』乃木坂46 井上和はなぜ“茶々”に選ばれたのか 大きな瞳に宿る強さと危うさ

舞台、ドラマ、声の芝居と、異なる表現方法に挑む中で、井上は華やかなビジュアルだけではなく、声の抑揚や間、目線、身体の動きまで、自分の武器を少しずつ増やしてきた。茶々役への抜擢も、1600人以上が参加したオーディションを経てつかんだもの。制作陣は、井上が見せた「年齢以上の落ち着きと妖艶さ」を起用の理由に挙げている(※2)。
『どうする家康』北川景子が一人二役だった意味 “滅ぶ道”を選んだ茶々の美しさ
『どうする家康』(NHK総合)第47回「乱世の亡霊」。徳川家康(松本潤)の大筒による攻撃で大坂城は崩壊。大坂冬の陣は和議交渉に入…茶々は、NHK大河ドラマで繰り返し描かれてきた人物でもある。『江~姫たちの戦国~』では宮沢りえが、浅井三姉妹の長女として妹たちを思いながら、運命に抗う誇り高い女性を演じた。『真田丸』の竹内結子は、言葉に裏を持たない無邪気さと、周囲を戸惑わせる危うさを同居させた。『どうする家康』では北川景子が市との一人二役を務め、母の無念を受け継ぎ、徳川に立ちはだかる強い茶々を作り上げている。
同じ茶々でも、どの時代に光を当て、誰の目を通して描くかによって、その印象は大きく変わる。『豊臣兄弟!』で井上が引き継ぐのは、まだ淀殿として豊臣家を背負う前の少女だ。父・浅井長政を失い、母と妹を守ろうとする長女としての頼もしさがある一方、これから再び大きな戦に巻き込まれていく危うさも抱えている。その強さと幼さの両方を、井上がどのように表現していくのかが見せ所になるだろう。
久保史緒里、『どうする家康』が俳優としての大きな転換点に 難役・五徳の解釈光る
もうすぐ物語の折り返しを迎えようとしている『どうする家康』(NHK総合)。大きなクライマックスとなるのは、かの有名な「本能寺の変…乃木坂46の現役メンバーによる大河出演は、『どうする家康』で五徳を演じた久保史緒里に続く。久保は、織田信長の娘としての気の強さだけでなく、徳川家の中で孤独を深めていく五徳の寂しさも丁寧に表現した。先輩が切り開いた道の先で、今度は井上が自分なりの茶々を作っていくことになる。
予告で見せた一瞬の表情からも、井上が持つ凜とした強さは十分に伝わってきた。そこに『スプリング!』で見せた繊細さや、『トイ・ストーリー5』で培った声の表現が重なったとき、これまでの茶々とはまた違う人物像が立ち上がるのではないだろうか。少女から淀殿へ。激動の時代を生きる茶々とともに、役者・井上和がどのような成長を見せるのか、見守っていきたい。
参照
※1. https://realsound.jp/movie/2026/07/post-2465992.html
※2. https://realsound.jp/movie/2025/04/post-1983090.html
■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/毎週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、吉岡里帆、浜辺美波、白石聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜
大東駿介、松下洸平、中島歩、要潤、山口馬木也、宮﨑あおい、小栗旬ほか
語り:安藤サクラ
脚本:八津弘幸
制作統括:松川博敬、堀内裕介
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
音楽:木村秀彬
時代考証:黒田基樹、柴裕之
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友茜(広報)
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-P52L88MYXY
公式X(旧Twitter):@nhk_toyotomi
公式Instagram:@nhk_toyotomi






















