『オデュッセイア』、IMAX比率の高さで興収ではギリギリ初登場1位

『オデュッセイア』興収でギリギリ初登場1位

 9月第2週の動員ランキングは、前週1位に再度返り咲いた『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が首位をキープ。公開8週目にして6週目の動員トップとなった。週末3日間の動員は27万1000人、興収は4億2700万円。公開から52日間の動員は1009万6500人、興収146億6700万円。シルバーウィーク初日となる今週の土曜日からは入場者特典第5弾「ひみつ本」が配布されることもあり、いよいよ現時点における年間興収1位の『ズートピア2』が射程に入ってきた。

 2位に初登場したのはクリストファー・ノーラン監督、マット・デイモン主演の『オデュッセイア』。オープニング3日間の動員は24万1000人、興収は4億5200万円。つまり、動員では『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を3万人ほど下回っているが、興収では2500万円ほど上回っている。『オデュッセイア』の客単価の高さは言うまでもなくラージフォーマット上映の比率の高さによるもので、なんと初動興収の43.2%がIMAXスクリーンによるものだという。9月4日からスタートしたIMAX先行上映を含んだ先週末の時点での興収6億5000万円。この初動成績は同じビターズ・エンドが配給して最終興収18.7億円を記録した『オッペンハイマー』との比較でも上回っていて、作品のポテンシャルを考えると興収20億円は十分に狙えそうだ。その条件となるのは、全編IMAXフィルム撮影という作品の特性上、必然的に動員が偏るIMAXスクリーンでの上映回数をいかに今後も維持できるかだろう。

 他に初登場作品で注目したいのは、5位に初登場した是枝裕和監督の『ルックバック』。オープニング3日間の動員9万6600人、興収1億4400万円という成績は、2024年に公開された同じ藤本タツキ原作のアニメーション版『ルックバック』のオープニング成績との興収比で63%。先にアニメーションで映画化された作品の実写映画化には過去にも成功例が少ないとはいえ、アニメーション版と比べて3倍近い公開スクリーン数をふまえるとなかなか厳しい出足となった。今年5月に公開されて最終興収約7.7億円に終わった是枝裕和監督の前作『箱の中の羊』のオープニング成績との興収比でも75%。片や人気芸人が主演したカンヌ国際映画祭の正式コンペティション作品、片や若年層から熱狂的に支持されたIPの実写版と、話題性に事欠かない作品であったが、今年の2作品に関しては、「是枝ブランド」にあまり数字がついてきていないというのが現状だ。

■公開情報
『オデュッセイア』
9月11日(金)全国公開
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
配給:ビターズ・エンド、ユニバーサル映画
© 2026 UNIVERSAL STUDIOS
photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.
公式サイト:https://odyssey-film.jp
公式X(旧Twitter):https://x.com/odysseyfilmjp

『今週の映画ランキング』(興行通信社):https://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画興行分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる