朝ドラは“男女の友情”をどう描いてきた? 『風、薫る』島田&直美が築いた唯一無二の絆

NHK連続テレビ小説『風、薫る』は第16週から「新潟編」に突入。看護婦を辞めたりん(見上愛)が新潟・上越で女学校の舎監として働きながら、様々な学びを得て成長していく。
りんに思いを寄せる“シマケン”こと島田(佐野晶哉)は、東京を離れる彼女に思いを告げようとするが、怖気付いてしまった。そんな島田の様子を物陰から見守り、呆れていたのが直美(上坂樹里)だ。察しの良い直美は初めて島田に出会った時から、その恋心に気づいており、さりげなく2人の仲を取り持ってきた。

島田にとって、直美はりんの病院での様子を教えてくれる貴重な情報源でもある。印象に残っているのは、りんから看護を教わっていた看病婦のツヤ(東野絢香)が病院を辞めた時のこと。ショックを受けつつも、努めて笑顔で働くりんのことを「素直なようで素直じゃない」と話す直美の言葉に島田は共感を示していた。愛情の種類は異なるが、どちらもりんを大切に思っていることは変わりない。りんが本当の意味で心を開いてくれていないことへの寂しさやもどかしさも直美と島田は共有できる。そこにある種の友情が成立しているのが、面白いポイントだ。
林遣都×大島優子、『スカーレット』の世界観を支える演技力 “主役”の2人が親友役を演じる贅沢さ
朝ドラ『スカーレット』の放送もいよいよあと1カ月となった。幼い頃、大阪から信楽に移住し、陶芸に目覚めたヒロイン・喜美子(戸田恵梨…男女の友情は成立するのか。それは永遠のテーマであり、その答えのない問いに真正面から向き合ったエンタメ作品も少なくない。こと朝ドラにおいては、男女の友情はしばしば幼なじみ間で描かれてきた。例えば、『スカーレット』(2019年度後期)のヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)と信作(林遣都)。照子(大島優子)も含めた3人は学生時代から互いの性格を熟知しており、何でも言い合える唯一無二の絆で結ばれていた。幼少の頃、照子は信作に片想いしていたが、大人になってから互いに恋愛感情を抱くことはなく、一貫して付かず離れずのさっぱりとした関係が描かれていたのが印象深い。
喜美子と信作のように最初から最後まで友情が成立していた例は珍しく、よくあるのはヒロインが幼なじみに恋心を寄せられているパターンだ。『おかえりモネ』(2021年度前期)の百音(清原果耶)と亮(永瀬廉)、『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)の安子(上白石萌音)と勇(村上虹郎)、『ちむどんどん』(2022年度前期)の暢子(黒島結菜)と智(前田公輝)など、枚挙にいとまがない。
『半分、青い。』佐藤健が明かす、永野芽郁との関係「“仲のいい人”と“好きな人”の中間くらい」
4月2日から放送が始まった連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)。天真爛漫でユニークな感性のヒロインが、故郷である岐阜と東…大抵の場合、ヒロインのほうにはその気がなく、相手は失恋の後、ヒロインの姉妹あるいは友人など別の誰かと結ばれる。しかし、例外もあり、『半分、青い。』(2018年度前期)の鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)、『舞いあがれ!』(2022年度後期)の舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)のように、途中で別の誰かと交際あるいは結婚しながら、長い月日を経て最終的に結ばれるパターンも。『風、薫る』のりんもまた、幼なじみの虎太郎(小林虎之介)に思いを寄せられているが、現時点で2人が結ばれる気配はない。果たして2人はどちらのパターンになるのか見ものである。






















