仲間由紀恵が作品にもたらす“安心感” 『花子とアン』『ちむどんどん』から『風、薫る』へ

仲間由紀恵が『風、薫る』にもたらす安心感

 NHK連続テレビ小説『風、薫る』の第7週「届かぬ声」からは、帝都医科大学附属病院での実習がスタート。りん(見上愛)や直美(上坂樹里)たちが、初めて“看護婦”見習いとして患者と接する日々が描かれる。

 しかし、いきなり彼女たちを待ち受けるのは、一筋縄ではいかない患者たち。りんが受け持つ園部(野添義弘)は足の傷口が痛もうとも、心配する彼女の声かけに反応することはない。患者の丸山(若林時英)も直美がどれだけ傷口をかかないように注意しても、なかなか言うことを聞いてはくれなかった。

 この時代にはまだまだ看護婦という職業は世間に認知されておらず、患者どころか病院関係者であるはずの医者や看病婦たちも、彼女たちを訝しげな表情で見ていた。りんや直美は医療の現場で仕事に勤しみながら、同時に“看護”という概念を伝えなければならない。

 そんな忙しない日常のなかで、りんに大きな影響を与えるのが、和泉侯爵の夫人・千佳子(仲間由紀恵)との出会い。とある事情によって心を閉ざしてしまった彼女が帝都医科大学附属病院に入院することになった理由はまだ明らかになっていないが、りんが看護婦として成長するきっかけとなる出会いになると予想される。

 千佳子を演じる仲間由紀恵は、本作で4度目となる朝ドラ出演。当時、10代で初出演を果たしたNHK連続テレビ小説『天うらら』(1998年度前期)以降も、ヒロインと親しい関係にある役柄をたびたび演じてきた。

 朝ドラで仲間の演じる役柄が大きな反響を呼んだのが、翻訳家・村岡花子の半生をもとに描かれた『花子とアン』(2014年度前期)。仲間はヒロインの吉高由里子演じるはなの親友として登場した伯爵令嬢の蓮子を演じた。初登場時には桜が舞い散るなかを車から颯爽と降り立ち、異色の編入生として学校にやってくる。仲間の凛とした佇まいに見惚れてしまいそうになるが、周囲に高飛車な態度で接する姿は周囲を圧倒する存在感があった。その後も波乱万丈の人生を送るなかで、はなとは何度もぶつかり合うものの、彼女たちは「腹心の友」と呼べるほどの間柄になっていく。生い立ちや境遇も異なる2人が仲を深めていく過程は、本作の大きな見どころのひとつとなった。

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