『時すでにおスシ!?』“みなと”永作博美が見つけた前向きな未定 “渚”中沢元紀が隠す本音とは

『時すでにおスシ!?』が示す前向きな未定

 『時すでにおスシ!?』(TBS系)第5話では、みなと(永作博美)と大江戸(松山ケンイチ)が森(山時聡真)の進路問題に巻き込まれ、なぜか巻き寿司を握る。

 みなとが鮨アカデミーに入学して1カ月が経過した。3カ月で鮨職人を目指す鮨アカデミーでは、早くも進路を考え始める時期。だが、勢いで入学を決めてしまったみなとはまだ何も決まっておらず、進路希望調査票には「未定」と書いて提出する。もう一人、大江戸のクラスで将来に行き詰まっていたのが、最年少の森だ。

 最初の歓迎会では、入学の動機について「少しでも早く手に職をつけたくて」と語っていた森。寡黙で感情が読みづらいが、誰よりも真面目で内側から意欲が溢れ出る若者を山時聡真が好演してきた。そんな森はまっすぐに鮨職人を目指していたはずだが、大江戸との進路面談で「意味がなくなった」と打ち明ける。

 その直後、森の母・温子(佐藤江梨子)が鮨アカデミーに乱入。森が家族にも内緒で大学を辞め、祖父・克己(でんでん)の傾きかけた鮨屋を継ぐべく鮨アカデミーに入学していたことが発覚する。しかし、克己は店を畳む方針であり、森は行き場を失いかけていた。

 自身が中卒であることから、勉強が得意な森に期待をかけていた温子の失意は大きい。みなともまた、親友の泉美(有働由美子)から「息子に寄りかかりすぎ」と言われるほど、自分の人生を渚(中沢元紀)に捧げてきたがゆえに彼女の気持ちが痛いほどわかるのだろう。荒ぶる温子に寄り添った上で、「森が嘘をついたのは大事な家族に心配をかけたくなかったからではないか」と子どもの目線にも立ったアドバイスができるのは、子育てを終えた今だからこそ。母親として少し先輩のみなとを温子は“姐さん”と呼び、静岡にある克己の鮨屋にデコトラで招待する。

 一方、私服だと“組長”感が増す大江戸は、森が「地球最後の日に食べたくなる」と語る克己の鉄火巻きを食べに静岡へ。教師として森の進路を気にかけている部分もあるのだろうが、克己が握る鮨のあまりのおいしさに元職人の血が騒ぎ、思わず目的を忘れる。そんな中、鉄火巻きの大口注文が入り、大江戸と森、後から追いついたみなとたちも作業を手伝うことになった。

 根っからの職人気質で、「3カ月で鮨職人になれるはずがない」と鮨アカデミーの存在にも否定的だった克己。ゆえに自分の店を森が継ぐことにも反対だったが、一緒に板場に立ったことで、そのかたくなな心が少しずつほぐれていく。鮨職人としてどれだけ研鑽を積んだかという“年月”はもちろん大切だが、それ以上に大事なのは“心意気”ではないだろうか。

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