『急に具合が悪くなる』カンヌ映画祭コンペ部門出品へ 濱口竜介「多くの観客へと届けたい」

6月19日に公開される濱口竜介監督の新作映画『急に具合が悪くなる』が、第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定した。
本作は、がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が交わした20通の往復書簡『急に具合が悪くなる』(宮野真生子・磯野真穂著/晶文社)を映画化した人間ドラマ。パリ郊外の介護施設で働く施設長のマリー=ルー(ヴィルジニー・エフィラ)と日本人の舞台演出家、真理(岡本多緒)が出会い、同じ名前の響きに導かれ交流を深めていく様子を描く。
濱口監督にとっては『寝ても覚めても』(2018年)、脚本賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(2021年)に続く3作品目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門への選出となり、同映画祭での上映がワールドプレミア、日本が世界初の劇場公開の場となる。
選出の報を受け、濱口監督、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代より喜びのコメントが到着。濱口監督は「キャスト・スタッフの精魂込めた仕事の成果をここから、多くの観客へと届けたい」と自信を見せ、岡本は「約四か月間滞在していたフランスの地で初お披露目できる喜びを噛みしめる」と本作の舞台となったフランスでのワールドプレミア決定に嬉しさをにじませた。長塚は「この歳になって、このような作品に参加できた幸せを、噛みしめています」としみじみ振り返り、黒崎は「今からとてもワクワクしております」と上映への期待を膨らませている。
第79回カンヌ国際映画祭は現地時間5月12日から5月23日にかけてフランス・カンヌで行われ、授賞式は5月23日を予定。同映画祭の最高賞パルムドールを競う部門として注目が集まるコンペティション部門では、最高賞のパルムドールのほか、グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞などが対象賞となる。
コメント
濱口竜介監督
映画『急に具合が悪くなる』の完成と、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でのワールド・プレミア決定をご報告したく思います。原作者のお二人にもこの場を借りて、心より感謝致します。ありがとうございました。撮影現場ではヴィルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんをはじめとした俳優さんたちの演技に日々、感動していました。キャスト・スタッフの精魂込めた仕事の成果をここから、多くの観客へと届けたいと思います。とても、楽しみです。
岡本多緒
かねてより俳優として憧れを抱いていたカンヌ国際映画祭は、自分にはどこか遠い存在のように感じていましたが、このようなかたちで濱口監督とともにその舞台に立てることを、いまだに不思議な思いで受け止めております。私にとってもかけがえのない特別な作品となった本作を、約四か月間滞在していたフランスの地で初お披露目できる喜びを噛みしるとともに、日本での公開も心から楽しみにしております。
長塚京三
どうにもならない人生を受け止めて、なお強く生き抜こうとする真理。
彼女に寄り添い、彼女を護るもうひとりのマリー=ルー。
彼女たちを透して見えるのは、生きることの素晴らしさ、美しさ。
この歳になって、このような作品に参加できた幸せを、噛みしめています。
カンヌでの上映が楽しみです。
黒崎煌代
カンヌ国際映画祭コンペティション部門への選出の知らせを伺い、出演者の一人として大きな喜びを感じています。
フランスで撮影されたこの作品を、まずフランスの皆さまにご覧いただけることを、今からとてもワクワクしております。
本作品がカンヌ国際映画祭を皮切りに、世界中の多くの方々へ届いていくことを心より願っております。
■公開情報
『急に具合が悪くなる』
6月19日(金)全国ロードショー
出演:ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代
監督・脚本:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
提供:「All of a Sudden」JPN Partners
配給:ビターズ・エンド
製作:Cinefrance Studios、オフィス・シロウズ、ビターズ・エンド、Heimat Film、Tarantula
フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作
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