蓮佛美沙子、『ばけばけ』起用の理由に『バニラな毎日』 DAIGOをヤブ医者に抜擢した裏側も

『ばけばけ』蓮佛美沙子&DAIGOの起用理由

 髙石あかりがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が現在放送中。松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。

 ヘブン(トミー・バストウ)の同僚英語教師・ロバート(ジョー・トレメイン)の妻・ランを演じるのは蓮佛美沙子。SNSでは流暢な英語が話題を呼んでいるが、第22週ではトキ(髙石あかり)との距離も縮まり、ますます存在感を増している。

 制作統括の橋爪國臣は、ランのキャラクター造形について「『トキにもああいうルートもあったんだろうな』という、トキの“if”に見えていたらうれしい」と語る。

「当時は外国人と結婚した女性たちの多くが、夫が日本を離れる際に置いていかれた時代。トキ自身、それはないと信じながらも、心の片隅にはきっとそういう思いがあったはずなんです。そこにずっと蓋をしてきたけれど、ランという存在が目の前に現れたことで現実を突きつけられる。良き相談相手でありながらも、あまりトキが見たくない姿でもあると思います」

 トキにとっては、眩しい存在ともいえるラン。だが、橋爪は「ランは先進的な女性で、『個人は個人』という思いがある。『ロバートがいなくなれば自分も身を引くつもり』と言えるような大人なところがあるけれど、心の中では『そうじゃない』と葛藤を抱えているんです」と彼女の本音に触れ、「そういう複雑なお芝居ができる方で、なおかつトキをきちんと包み込んでくれる、ちょっと年上の人がいいなと思った」とキャスティングを振り返る。

 蓮佛を起用するきっかけになったのは、本作と同じNHK大阪局で制作されたドラマ『バニラな毎日』。橋爪は「あの時の蓮佛さんのお芝居が素晴らしかったので、お声掛けした次第です。実は脚本のふじき(みつ彦)さんが、蓮佛さんのお芝居がとても好きらしくて。それを知らずにキャスティングしたので、『ランは蓮佛さんになりました』とお伝えしたら、とても喜んでいました」と裏話を明かす。

蓮佛美沙子の“神々しさ”と“痛み”に惹き込まれる 『バニラな毎日』が描く心との向き合い方

「自分の心の声だけは、聞き逃さないであげてね」  現在放送中の夜ドラ『バニラな毎日』(NHK総合)は、ある意味で恐ろしい。画面…

 実際の芝居についても「さすがですよね、ちょっと引いた感じのお芝居もとても上手いですし。もちろん物語を動かすストーリーテリングのような役割もあるけれど、トキの悩みを受け止めて、ちゃんと背中を押してあげる。それがセリフの裏側できちんと見えるというのが、蓮佛さんのすごさだなと思います」と絶賛。

「人柄も素晴らしくて、撮影の裏側では『「バニラ」以来、すぐ戻ってきちゃったわ~』と笑っていましたね。みなさんでワイワイ盛り上がって、現場の雰囲気をのほほんと楽しくしていただきました。僕は今回が初めてでしたけど、是非もう一度ご一緒したいと思う方です」

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