『東京逃避行』特報映像&本ビジュアル公開 松浦祐也、深水元基、さとうほなみも出演

『東京逃避行』に深水元基、さとうほなみら

 秋葉恋の長編監督デビュー作『東京逃避行』の公開日が2026年3月20日に決定。あわせて特報映像と本ビジュアルが公開され、新キャストと主題歌情報が発表された。

 本作は、「次世代の映画監督を育成する」ことをモットーとする第二回東京インディペンデント映画祭にて、審査員長の藤井道人、特別審査員の綾野剛らに選出され、グランプリを受賞した秋葉の短編監督作『東京逃避行』をBABEL LABELが制作を担い、長編化したもの。2023年12月以降に青少年健全育成条例に基づき、警視庁によって新宿・歌舞伎町の“トー横”が封鎖され、トー横に集っていた少年少女たちが居場所を求めてもがき、さまよう姿を描く。

 監督を務めた秋葉は、7歳より映画製作を始め、『残されたもの、残せるもの、』では高校生映画甲子園にて最優秀監督賞を受賞。現在はBABEL LABELの新レーベル「2045」に所属している。

 家庭でも学校でも居場所を失い、憧れと逃避心を抱えて歌舞伎町に来た高校生・飛鳥を寺本莉緒、田舎を飛び出してトー横で暮らし、界隈から人気を集めているネット小説『東京逃避行』の作者・日和を池田朱那、トー横に流れ着いた人々を保護し、彼らの心の拠り所となるエドを綱啓永、エドとともに行動し、トー横の若者たちのリーダー格であるメリオを高橋侃がそれぞれ演じる。

映画『東京逃避行』特報

 公開された特報映像は、「がっこーに行かない私が、かぶきちょーで日記を書いてみました」という少女の声とともに、雑多な熱気が渦巻く歌舞伎町のカットから幕を開ける。飛鳥(寺本莉緒)と日和(池田朱那)は出会い、意気投合してネオン輝く夜の歌舞伎町で楽しい時間を過ごし、やがて飛鳥は日和から若者たちのリーダー格であるメリオ(高橋侃)を紹介され、流されるままにメリオが仕切る“集まり”に参加。トー横に流れ着いた人々を保護するエド(綱啓永)や、不穏な空気の中どこか影を抱えながらも笑顔を浮かべる日和の姿も映し出され、飛鳥はひとりの女の子から「日和のこと全部信じちゃダメだよ」と意味深な忠告を受け、空気は一変。「もしかしてさ、俺らのこと嗅ぎ回ってんの?」とメリオの一言をきっかけに飛鳥と日和は夜の街を走り出す。半グレ組織から怒りを買い、街中から追われ、逃げる飛鳥と日和。居場所を守ろうと戦うエドと、追いかけるメリオ。その裏で、半グレ組織や警察をも巻き込み、たった一夜にして事態は急展開を迎えていく。

 主題歌は、VTuber/バーチャルライバーグループ・にじさんじの町田ちまが本作のために書き下ろした新曲 「ネオンと残像」 に決定。町田は、「細かい部分まで妥協することなく、こだわり抜いた渾身の一曲です。秋葉恋監督の作品が誰かの『居場所』になりますように」とコメントを寄せている。

 本ビジュアルには、飛鳥、日和、エド、メリオの4人の挑発的な眼差しと、ぶつかり合う4人の感情を凝縮。「裏切りも、痛みも、希望も、全部抱えて駆け抜けた、予測不能なたった一夜の逃亡劇」というコピーが添えられている。

 また、4人を取り巻く重要人物として、新たに松浦祐也、深水元基、さとうほなみの出演が発表された。日和がトー横に出てくる原因を作った父親・慎二役を松浦、歌舞伎町の支配を企み、若者たちを取り込もうとする半グレ組織の元締め・多田役を深水、トー横の児童相談所で働く女性・レイカ役をさとうがそれぞれ演じる。

コメント

松浦祐也(慎二役)

撮影時23歳だった秋葉恋監督を筆頭に、若いクルーが一丸となって今作に挑みました。 勢いのある現場で、アタシはとても嬉しかったです。だってこういう若人がこれからの邦画を担っていくんですからね。撮影現場で「既成概念にとらわれず、好き勝手にやれ!」と無責任に思いつつ、淘汰される側になったアタシは震えていたのです。

深水元基(多田役)

新宿歌舞伎町……いつ聞いても心がざわつく… …昔は怖い人がいるイメージだったけど、今は得体の知れない怖さがある。 それでもここに救いを求め集まる人々がいる。 その心の隙につけ込んでくる人だって多い。多感な時期にここにたどり着いたら出てくるのは難しいだろうな……。でも、逃避行するには歌舞伎町は打って付けなんだろう。心のざわつきをリアルに描いたこの作品に共感し救われる人は多いと思う。

さとうほなみ(レイカ役)

秋葉監督が見てきた世界、見ている世界。そして映したい現実。そこには途方もなく彷徨うこどもたちがいて、救われたい命と救いたい命がありました。見てみぬふりをしてほしくないような、素敵で、残酷な作品です。わたしはこの出会いに感謝いたします。

町田ちま(主題歌)

この度『東京逃避行』の主題歌を担当させていただくことになりました、町田ちまと申します。作品を何度も視聴し、本当に伝えたい想いは何なのか、自分自身の心で感じ取ったものの正体は何なのかと真摯に向き合いながら綴った文章を真崎エリカさんに綺麗に歌詞にしていただきました。歌唱収録やEDIT/MIX確認過程でも細かい部分まで妥協することなく、こだわり抜いた渾身の一曲です。秋葉恋監督の作品が誰かの「居場所」になりますように。

(左から)松浦祐也、深水元基、さとうほなみ

◼️公開情報
『東京逃避行』
2026年3月20日(金)全国公開
出演:寺本莉緒、池田朱那、綱啓永、高橋侃、松浦祐也、深水元基、さとうほなみ
監督・脚本:秋葉恋
エグゼクティブプロデューサー:藤井道人
音楽:
主題歌:町田ちま「ネオンと残像」(Altonic Records)
製作幹事:サイバーエージェント
制作プロダクション:BABEL LABEL
配給:ライツキューブ
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
公式サイト:https://tokyotohiko.babel-pro.com/
公式X(旧Twitter):@tokyotohiko2026
公式Instagram:@tokyotohiko2026

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