『呪術廻戦』禪院直哉、『チェンソーマン』ビーム MAPPAアニメで人気爆増のキャラたち

そのほかMAPPAのアニメ化で人気が爆発したキャラクターといえば、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の“ビーム”ことサメの魔人が思い浮かぶ。

ビームは公安対魔特異4課の一員で、今作ではデンジのバディに任命されるという役どころ。アニメ版では『鬼滅の刃』竈門炭治郎役などで知られる声優・花江夏樹が声を当てており、底抜けにハイテンションな演技によって話題を呼んだ。
しかし作中では、作画や演出のレベルでもビームの魅力が爆発。ボムとの戦闘でデンジがビームに騎乗したあたりから、アニオリの戦闘シーンが大量に追加されており、自然と活躍する場面も増えることになった。デンジの身代わりとしてレゼの猛攻を受けるなど、その献身的な姿から“愛されキャラ”の印象が強まっていた。
さらにデンジが乗っているときに「ヒヒーン」と馬のいななく声が鳴ったり、ビルのなかに吹き飛ばされた際にポインポインという効果音付きで身体が跳ねたりと、コミカルな演出がいくつも追加されている。
他方で、『劇場版 呪術廻戦 0』のミゲルもMAPPAの“アニメ化バフ”を受けたキャラクターの1人だと思われる。
ミゲルは海外からやってきた呪詛師で、夏油傑が2017年12月24日に新宿と京都で引き起こした呪術テロ「百鬼夜行」の主要実行犯。あの五条悟を10分以上足止めして無事に生還するという離れ業を成し遂げたことで知られる逸材だ。
あくまで特殊な呪具の効果もあったものの、その実力が規格外であることは作者も認めており、原作にあたる『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』のおまけページでは「百鬼夜行MVPはミゲル」と語られていた。
ミゲルvs五条の模様は原作ではほとんど描かれていなかったが、アニメ版では戦闘シーンを大量に追加。そこでは2人がド派手な肉弾戦を繰り広げるところが描写されている上、ミゲルが五条の攻撃をまともに食らってピンピンしていたことも明らかになっている。その結果として、ミゲルが相当の実力者であるという風潮がなおさら高まることになった。
主人公から脇役まで、キャラクターの魅力を何倍にも増してみせるMAPPAのアニメ化。ある意味これこそがメディアミックスというものの真骨頂なのかもしれない。






















