『呪術廻戦』禪院直哉、『チェンソーマン』ビーム MAPPAアニメで人気爆増のキャラたち

今や日本を代表するアニメ制作会社となりつつあるMAPPA。同社がアニメ化を手掛けた作品では、しばしば思いもよらないキャラクターの人気が爆発する。11月7日に公開された『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(以下、『渋谷×死滅』)では、その典型とも言える現象が巻き起こっているようだ。
『渋谷×死滅』で人気が爆発したキャラクターとは、禪院直哉を指す。直哉は禪院家の当主・直毘人の息子で、真希や真依にとっては従兄弟にあたる存在。しかし他人を蹴落としてでものし上がろうとする権力欲を持っている上、強烈な男尊女卑思想の持ち主でもあり、作中屈指の“クズキャラ”とされている。
元々ファンのあいだではネタ的な人気が高く、『渋谷×死滅』での登場には大きな注目が集まっていたものの、それだけでは説明が付かないほどの熱気が生まれているようだ。
TOHO animation チャンネルで公開されている「キャラクター特別映像」の再生数を見てみると、下から伏黒恵が29.6万、虎杖悠仁が48.6万、五条悟が60.3万、脹相が67.4万、乙骨憂太が89.7万となっているのに対して、直哉は358.1万回(11月13日時点)。新キャラということを差し引いても、文字通り桁違いの再生数だ。
なぜ直哉にここまでの注目度が集まっているかといえば、アニメ化でその魅力が一層際立った結果ではないだろうか。
たとえば原作ファンから大きな反響を呼んでいるのは、直哉の声優に遊佐浩二がキャスティングされたこと。遊佐といえば『BLEACH』の市丸ギンや『弱虫ペダル』の御堂筋翔など、関西弁でひねくれた性格をしたキャラクターを演じてきた声優なので、これ以上ないハマり役として話題を呼んだ。
さらに『渋谷×死滅』では、直哉のキャラクター性をより強調するようなアニオリシーンが追加されている。それは『死滅回游』先行上映パートの序盤での一場面。直哉は禪院家の屋敷に赴き、扇や甚壱とともに前当主・直毘人が残した遺書の内容を聞く。その後、屋敷を出ていく際に当然のように真希の母親を足元に跪かせ、その手で草履を履かせてもらうのだった。
また脹相との戦闘中には、相手を攻撃しながら余裕そうに髪をかき上げるというカットも追加されており、直哉の“クズっぷり”が原作以上に強調されていた。





















