キム・ダミ、2025年は3作品で主演に 『100番の思い出』など“30歳の節目”に見せた飛躍

キム・ダミ、30歳の節目に見せた飛躍

 『梨泰院クラス』でボブヘアの少女を演じてから早5年、2025年はキム・ダミの活躍が著しい。30歳を迎えた彼女は、今年だけで3つの作品で主演に。それぞれで確かな存在感と表現力を示している。

『100番の思い出』©︎SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.

 つい先日最終回を迎えたドラマ『100番の思い出』ではキム・ダミ“らしさ”が存分に発揮されている。ドラマ『その年、私たちは』や映画『ソウルメイト』とはまた異なる、1980年代のノスタルジーに溶け込んだ彼女を見ることができる作品だ。演じたのは、路線バスの車掌として、幼い弟と妹、苦学生の兄を支える母のために懸命に働くヨンレ。何かの役に立つかもしれないからと様々な資格を取得するほどの好奇心があるが、経済的な事情から学校で勉強したいという気持ちを抑えていた。しかし弱音を吐いたり自暴自棄になったりせず、自分よりも人のことを考えられる優しさがある。一つ一つに丁寧に向き合い、興味関心を絶やさず、地道に努力する姿を応援せずにはいられないキャラクターだ。

『100番の思い出』©︎SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.

 そんな彼女は、物語の中で自分の人生を大きく変える2人に出会うことになる。まずは車掌仲間のジョンヒ(シン・イェウン)だ。彼女はヨンレとは正反対の性格だが、だからこそ2人は惹かれ合う。ジョンヒはヨンレの温もりに羨ましさを感じていて、ヨンレはジョンヒの自由さと強さに魅了されていく。自分にないものをお互いが渇望する、その強い思いをキム・ダミとシン・イェウンという実力のある2人が魅せ合うのだ。

 そしてヨンレとジョンヒの平穏で楽しい日々を揺るがすことになるのは、合コンで出会った男子学生ジェピル(ホ・ナムジュン)だ。ヨンレはジェピルに助けられたことがあり、この再会に「運命だ!」と舞い上がるが、当のジェピルはジョンヒのことばかり考えている。ここでもヨンレは自分の気持ちを奥底にしまい込み、ジョンヒを第一に考えて2人の関係を見守ることにするのだが、その姿がなんとも切ない。

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