福原遥、小芝風花、綾瀬はるかが大活躍　『べらぼう』女優が“現代劇”で見せる新たな顔

　綾瀬が演じている九郎助稲荷は、『べらぼう』においてもっとも特異な存在である。このキャラクターだけが人間ではないのももちろんだが、本作の語り手として、蔦重たち江戸の世の住人らと現代を生きる我々とをつなぐ役割を持っている。綾瀬の語りは軽快で聞き心地が良く、彼女もまた私たち視聴者を『べらぼう』の世界に誘う重要な役割を担っているといえるだろう。

　そんな綾瀬は主演ドラマ『ひとりでしにたい』（NHK総合）が現在放送中だ。同作は、一人暮らしを満喫していた主人公・山口鳴海が、かつて憧れていた伯母が孤独死したことをきっかけに、自身の生き方を見つめ直していくさまを描くもの。このドラマはべらぼうに面白い。先行き不透明な現代社会を生きる私たちに多くの示唆をもたらす作品でもあるから、ノーマークだった方は急いでチェックしていただきたい。綾瀬のエネルギッシュなパフォーマンスから、きっと多くのものを得られることと思う。

　『べらぼう』では作品を構成するひとつのピースとして輝き、夏ドラマでは主役か、あるいはそれに準ずるポジションで作品を牽引していく彼女たち。時代劇とは大きく異なる、現代劇だからこそできる彼女たちの芝居を、じっくりと堪能したい。

■放送情報
『明日はもっと、いい日になる』
フジテレビ系にて、7月7日（月）スタート 毎週月曜21:00～21:54放送
※初回30分拡大
出演：福原遥、林遣都、生田絵梨花、小林きな子、濱尾ノリタカ、莉子、西山潤　町田悠宇、勝村政信、風間俊介、柳葉敏郎ほか
脚本：谷碧仁（劇団時間制作）ほか
演出：相沢秀幸、下畠優太、保坂昭一
プロデュース：宮﨑暖
主題歌：JUJU「小さな歌」（ソニー・ミュージックレーベルズ）
制作プロデュース：熊谷理恵、三浦和佳奈
制作協力：大映テレビ
制作著作：フジテレビ
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