『続・続・最後から二番目の恋』“選択”に関する千明の言葉 変化しないことを選んだ和平

『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)第9話では“選択する”ということが1つのキーワードとなっていた。
まずは鎌倉の高い山を目指し、2人で“冒険”に出かけた真平(坂口憲二)と万理子(内田有紀)。そこで真平は、病気が完治したことはもちろん嬉しい一方、突然自由を手にしたことへの戸惑いを万理子に語る。これに対して「急に何かが変わるのは怖いですよね」と共感する万理子。それは、今まさに万理子自身が自分自身も変化の途上にいるからこその共感だったのだろう。変化の中で手に入れた自由。いかようにも自分自身で選択できるような環境に置かれることになった2人はいったいこれからどんな選択を取っていくのか。見逃せない。

そして、和平(中井貴一)だ。彼は鎌倉市長・伊佐山良子(柴田理恵)から市長選への立候補を勧められていた。そして、いよいよ辞退か立候補かを告げる約束の日。そこで、和平は「立候補しない」という選択をする。

それは、なぜか。鎌倉市長になったら、を想像したときに長倉家のみんなと一緒に暮らしていること、娘・えりな(白本彩奈)が素敵に育ってくれたこと、そして吉野千明(小泉今日子)が隣にいることを「幸せだな」「大きな変化を起こして、それを壊したくない。ここが俺の夢なんだなと思った」と語った。

もしかしたら、物語的には和平が市長になった方が大きな変化が物語の中で起きたのかもしれない。しかし、あえて「変化しない」ということ、そして、変化しないことを選ぶという自由を手に入れた和平が描かれているのは、真平と万理子との対比のようにも思えた。





















